靴底の減りかた

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480876218
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

東京下町から海外まで、カメラを携えて街を歩く。目的もなく時間を気にせず足の赴くままに。目に入った光景を書とめた文章と写真が織りなす、視覚と言葉の世界。

鬼海 弘雄[キカイ ヒロオ]

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

27
浅草に切れ切れと、けれど確固として息づいている何かを切り取った写真集をギャラリーエフで見て以来、この人の写真集を手に取り続けてきた。そして、この人の言葉も琴線に触れる。どこにいってもバイスタンダーなこの人の、家族への文章はなんだかいじらしい。年老いた飼い猫が何度も登場し、おりしもギャラリーエフで福島の猫・犬のために私財を投げうち奔走された日比さんを囲む会があったので、人という社会動物のたぐいまれさを強く感じた。生きて共有する素晴らしさ!2019/08/17

チェアー

12
入り組んだ路地での視線。どうしてこんなに本質を射抜き、表現できるのか。一つずつの言葉がいとおしく思われ、読み進むのが惜しくなる。単に見た、動いた、話したと書いているだけなのに、空気や温度、色が見える。どうしてこんな文章を書けるのか。生き物に向ける柔らかな眼差し。大都会を避け、愛するのは露地にある立ち飲み居酒屋の喧騒。2016/09/04

ほじゅどー

11
★★★★★カメラは誰にでも写せる便利な道具だが、「仕事」にしてしまい、撮ったものに自分なりの彩りを加えたいなどと余計なことを考えるとはなはだ厄介な代物にかわる。自分が納得いく作品集にするまでは長い時間がかかってしまう。デジタルカメラはなんと便利でオールマイティーなのだと感心した。だが、わたしのような不精者には、撮ることにある不便さや面倒くささがないと「写真」を大事にしなくなるかもしれない。撮ることと撮りたい「希望」との距離が近いような気がするからだ。利便は情熱をためられない。2016/11/07

アメヲトコ

3
写真家である著者が、東京周辺、ときどきアジアの町をそぞろ歩いた随筆集。写真を撮るかのように綴られる文章が心地よく、食べ物メインではない孤独のグルメの世界のよう。装幀が私の好きな間村俊一さんというのも嬉しい。2017/05/08

Yasutaka Nishimoto

2
モノクロ写真とエッセイ。最初とっつきにくかった文章も、読むにつれ滑らかに。書かれた媒体が違うせいなのかも。もう少し砕けたものも読んでみたいと思わせる。2017/02/11

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