内容説明
東京・横浜・伊勢・大阪・京都・長崎―遊廓とそこに暮らした人たちを写真映像でふりかえる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ann
53
[女性限定・読メ 遊郭部]明治初期から昭和初期までの吉原、島原、丸山などの遊廓や遊女の生写真の数々。後付けされた才色がリアリティを醸す。五頭身の白塗りはかなりリアル。現在なら、まだ親に抱かれてる年頃の、幼い禿たちの姿に痛々しさを想像してしまう。張見世で火鉢を抱いて客を待つ娼妓たちの姿には、ある種の逞しさを感じた。課題図書を読みながらこの写真集を眺めると、臨場感上がると思う。2016/09/27
花林糖
14
(図書館本)明治初期~昭和初期の主に吉原遊郭(京都・島原、長崎・丸山他)の娼妓などのポストカード写真76枚掲載。少し不出来な着色写真が残念だけれど見応え十分な写真の数々でした。吉原遊郭の写真陳列(天皇が崩御したため1912年7月30日限りで張見世は廃止)、太夫の脇に立つ禿、白塗りすぎる太夫の写真が印象的。大正・昭和の写真もあるのに「明治フラッシュバック」なのは?タイトルに少し違和感。(中古入手)2016/10/11
及川まゆみ
11
大変貴重な写真が見られる本だと思います。張り見世の様子を撮ったものは他でもよく見ますが、写真見世はこの本で初めて見ました。花魁の写真では店と花魁の名前がありますが、いつも謎なのは「白縫花魁」。この本では角海老楼ですが、他の本では稲本楼の説があります。どちらでしょうか。カラーのように見えてもちろん着色です。この腕が写真によってすごい差です。もう原形をとどめてないんじゃないか、という輪郭の人もいます(笑)。この当時で「江戸を再現」している写真もあるので、実は要注意ですね。2014/09/02
樹里
8
なんとなく借りてきてしまった。 この頃のお化粧って、思っていたものよりあっさりしてるんですね。 遊郭を題材とした映画とかに影響されすぎている。 でも、花宵道中の衣装はかんざし、着物、30センチもある下駄。これは苦痛だったに違いないと思いました。2022/02/16
みか
3
明治頃の遊廓を写真でみることができる本。この時代の遊廓を視覚で見るのはもう写真しかないからとても貴重だと思う。文字では伝わらないものがここにある。この本ほしいなぁ2012/05/26
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