出版社内容情報
盟友・柳宗悦が蒐集した陶磁器・エッチング・素描から170点を精選し、西洋古家具の逸品を背景にオールカラーで撮影。リーチの仕事を味わい尽くす初の作品集。
内容説明
「白樺」や「民藝」の同人たちと交わり、近代日本の文学・芸術に大きな影響を与えたバーナード・リーチ(1887~1979)初の作品集。楽焼駆兎文皿、ガレナ釉彫絵水注など、日本民藝館が所蔵する名品の中から約180点を精選し、西洋の古家具とともに、日本民藝館、旧柳宗悦邸で撮影。巻末にリーチの助手をつとめた武蔵野美術大学名誉教授水尾比呂志氏のエッセイと、サントリー学芸賞受賞の鈴木禎宏氏によるリーチ入門を収録。
目次
前期 一九〇七‐一九二〇年
中期 一九二〇‐一九四五年
後期 一九四六‐一九七三年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
greenish 🌿
45
東洋と西洋の陶技を融合させた独自の作風を開拓し、民藝運動へ影響を与えた英国人:バーナード・リーチの、作陶100年を記念した初作品集 ---原田マハ『リーチ先生』を読みながら傍らにこの作品集を置き、リーチ作品の世界観を味わいました。 画家を目指し来日し、そこで出逢った陶芸に生涯を捧げたリーチらしく、作品の造形美や釉薬による色彩の妙に留まらず、描かれたモチーフから、何とも詩的な情景が浮かびあがってくるのが印象的でした。 奇を衒うでもなく大胆でもない、リーチの慈愛に満ちた眼差しを感じられる作品集です。 ⇒2017/07/23
あじ
40
原田マハさんの大作「リーチ先生」に取り組んでいる最中、偶然書棚で出会う(執筆参考資料として巻末に挙がっています)。東西の陶技を融合させたリーチ独自の世界観が、美しい波紋となり折り重なるように広がっている。湖色を釉薬に沈め『A』の文字を刻んだ入水指の器(私のお気に入り)、【白樺派】文士たちとの縁が深いエッチング作品、スケッチ画などここに収録された作品のほとんどは、盟友である柳宗悦が選び抜いた神品ばかり。東西文化を重んじた、リーチの慈愛が満ち溢れた作品集でした。2016/12/10
ひほ
30
バーナード・リーチの作品集。日本民藝館に一度足を運んでみたくなりました。2018/09/16
シフォン
28
バーナード・リーチは原田マハさんの「リーチ先生」で知り、気になっていたのですが、日本民藝館にたくさんの作品が所蔵されているのですね。展示される時を調べて見に行かなくては。リーチの作品は日常で使用することを意識しているせいか、優しく温和、シンプルで素直で、また、東洋と西洋が融合した感じも受けました。2020/03/20
Maiラピ
18
歳を取ったってことだなぁ~数年前まで民藝運動の作品の良さがわからなかったのに、今見るとすっごくいい!!作品の背景や写真、本のつくりもいい。バーナード・リーチの名前はよく耳にしたけど、素朴さ故に惹きつけられる多くの作品を作っていたのを初めて知りました。兔のモチーフが多いのもうれしいな。2012/07/30
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