出版社内容情報
20XX年、日本初の女性総理大臣となった相馬凛子。妻の奮闘を鳥類研究家の夫・日和の視点で綴る政界エンタメ&夫婦愛の物語。
内容説明
20××年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。鳥類学者の夫・日和は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ…。凛子の理想は実現するのか?感動の政界エンタメ!
著者等紹介
原田マハ[ハラダマハ]
1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て、フリーのキュレーター、カルチャーライターへ転身。2005年「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞し、作家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
345
史上初、女性総理大臣が誕生!最年少で才色兼備!その凛とした言動で驚異の支持を得る総理、凛子。その夫である日和が、凛子の奮闘や世情、国の状況などを克明に残した日記が本書。財政難、少子高齢化、税制問題などの難題に果敢に挑む。女性総理に最も近いと目される某方を描いた本を先日読んだが、いつの世も政治家達は私利利権、派閥や世論などが判断基準。まさに日和見的。一方凛子の判断は常に『原則』に基づく!だからぶれない!原則中心の判断力を持つリーダーのみが日本の窮地を救う救世主となり得よう!夫始め登場人物の全てに好感‼️🙇2020/08/08
sayan
286
原田マハの著作は本書で2作目を読了したところ。そのせいもあるだろうが、まだ原田マハの作風がつかめていない。なので、本書の非常にスピーディで爽快感のある展開にいい意味でびっくりし、読後感も非常に小気味良い。概して政治小説は説教臭いの多いが、室積光の「史上最強の内閣」のごとく、本書の内容はスカッとしていて梅雨時に読むにはもってこいだ。また日記風の構成が読みやすさに一層貢献している。重厚な、とか政策的に、とか要は骨太な内容ではなく政治エンタメとして抜群の面白さ。現総理の妻が寄稿している後書きの内容がシュールだ。2018/06/11
麦ちゃんの下僕
211
オーディオブック。原田マハさんは初めてでしたが…これはちょっと僕には合いませんでした。もちろん“日本初の女性首相”相馬凛子は実に魅力的なんですが…あまりに理想的すぎて現実味が無いというか(苦笑) そして何より、この作品の主人公であり語り手である“総理の夫”相馬日和…何なんですか、この人(苦笑) 政治とは無関係の鳥類学者なのはいいとして…財閥の次男で東大卒の“ボンボン”だから庶民感覚からはズレてますし…言動が軽すぎて緊張感や風格が全く無い!結局彼は“総理の夫”として何を成したのか?ただ泣いてただけでしょ!?2021/10/18
とも
197
面白かったー。 すごくいい感じ。とっても好きな雰囲気でしたー。 新しい総理誕生したけど、凛子さんみたいな総理出てこないかなー。2021/10/14
さてさて
195
『いまこそ、日本を新しく生まれ変わらせましょう』と国民に語りかける総理大臣・相馬凛子が大活躍するこの作品。舞台裏を日記という形で残した『総理の夫』日和。身近なようで遠くも感じる政治を舞台にするこの作品には、この国のことを思い、この国の未来を考える人々の熱い思いが息づいていました。『あなたにとって、いま、いちばん必要なことは何ですか。そして、これから必要なことは何ですか?』そんな基本に立ち返った政治を現実のものとして見てみたい、この物語で生まれ変わったこの国の未来を見てみたい、そんなことを感じた作品でした。2020/09/17