グレン・グールドのピアノ

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  • サイズ B6判/ページ数 319,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480873668
  • NDC分類 762.51
  • Cコード C0073

出版社内容情報

理想のピアノを求め続けたグレン・グールド――その生涯の軌跡をたどりながら、ピアノたちとの出会いと突如襲いかかる悲劇を、関係者の人間模様を交えて描く。

内容説明

グールドは生涯にわたって理想のピアノを追い求めた。彼が求めたのは、“理想のタッチ”だった。ボストン製チッカリング、スタインウェイCD174、衝撃的な全米デビュー後のCD318との巡り合いと悲劇、さらに最後の“ゴルトベルク”録音のピアノをめぐる逆転劇など、ピアノとのドラマティックな“恋物語”を、関係者の人間模様を交えて描いたノンフィクション。

目次

オタワ一九八三年
トロントの神童
サスカチェワンの極貧少年
スタインウェイ社アストリア工場
理想のピアノを求めて
イートン百貨店
三本足に恋して
録音スタジオのCD318
瀕死のピアノ
延命措置
裏切り
余生

著者等紹介

ハフナー,ケイティ[ハフナー,ケイティ][Hafner,Katie]
『ニューズウィーク』、『ビジネスウィーク』を経て、1998年より『ニユーヨーク・タイムズ』科学欄担当記者。サンフランシスコ在住

鈴木圭介[スズキケイスケ]
昭和30年東京生まれ。東京外国語大学大学院卒。フランス現代文学・思想専攻。映画、建築、音楽等の翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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蘭奢待

58
主人公はCD318と名付けられたスタインウェイのコンサートグランドピアノ。自分に合うピアノを世界中を探し回っては落胆を繰り返すグールドが偶然カナダで遭遇。そのピアノを盲人の調律師エドクィストが神経質なグールドの注文に沿って精密な調律、整音を施す。しかしそのピアノとの蜜月は輸送中の落下事故で終わることになる。グールドとスタインウェイとの関係、1981年の2回目のゴルトベルク変奏曲でヤマハを使った経緯、グールドに愛人がいたこと、早逝に至った様子、その後の彼のピアノ。知らなかった事が多く楽しめた。おススメ。2019/10/13

とす

3
グールドの伝記のようなものかと思って手に取ったが、彼の楽器中心の本だった。グールドが出てこない部分が全体の半分くらい。盲目の調律師という組み合わせに驚かされた。これを読んでグールドの演奏の聴き方が変わることはなかったが、ゴルトベルク変奏曲を通して聴くきっかけになった。2016/11/09

kinaba

3
よかった。手足となる道具への執拗なこだわり。一つの録音に何度も重ねる調律。"ある楽曲について自分に言うべきことがなければ、演奏してはならない" / "たとえ好みではない曲でも、自分に言うべきことがあれば録音した"。かっこいい2012/11/08

Mana

3
めちゃくちゃ感動でした。グールドだけでなく、時代背景・ピアノ・調律師等々のほか、彼の死後についてのエピソードなど、とても丁寧に書かれていて、彼の人となりがすごく伝わりました。2012/01/31

takataka

3
グレン・グールドが好きな方にはお勧めですよ。2011/10/04

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