内容説明
20世紀をかけぬけた衝撃のピアニスト、グレン・グールドが、偏愛してやまない作曲家シェーンベルクに、歴史的・文化的・心理的側面から光を当て、多彩な横顔にふれながら新しい像をスリリングに描き出してゆく。ラジオ放送のために書かれたこの作曲家論は、現代音楽への誘いの書でもある。
目次
序 耳で聴く読物(ギレーヌ・ゲルタン)
第1回 人と作品
第2回 歌曲作曲家シェーンベルク
第3回 発明家シェーンベルク
第4回 社会派シェーンベルク
第5回 シェーンベルクとマーラー
第6回 交響曲作曲家シェーンベルク
第7回 劇音楽作曲家シェーンベルク
第8回 シェーンベルクと過去
第9回 シェーンベルクと未来
第10回 エピローグ
著者等紹介
グールド,グレン[グールド,グレン][Gould,Glenn]
1932‐82。トロントに生まれたピアニスト、放送作家、著述家。幼少より音楽的才能を発揮し、10代でトロント音楽院に学び、ピアニストとして55年にニューヨーク・デビューし、翌年に発売されたバッハの『ゴールドベルク変奏曲』のレコードにより世界的な名声を手にした。以後は、北米はもとより、欧州、さらにはソビエト(57年)にまで楽旅を行なうが、64年には演奏会から引退し、録音や放送番組の制作に力を注ぐ。82年に脳卒中にて急逝した
鈴木圭介[スズキケイスケ]
1955‐。東京に生まれた翻訳・著述家。東京外国語大学大学院修了。フランス現代思想・文学専攻。映画、建築、音楽等の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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