出版社内容情報
ゴダール・ファンにとってはこたえられない本だろう。彼の映画作りの裏側が見えてくる。しかし、その見え方は、ゴダールの映画のように、通り一遍の見え方ではなくて、裏には裏があるという見え方だ.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』227頁、より)
内容説明
すべてはゴダールからはじまる。かつてヌーヴェル・ヴァーグの中心人物であり、今もひとり天馬空をゆく活動を持続しているゴダール。その1950年から85年にわたるすべての評論・エッセイ・インタビューなどを網羅する二巻本全集。Iは批評家時代からアンナ・カリーナとの共作時代までを収める。
目次
前もって生きられた人生
カイエ時代
カリーナ時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tyfk
4
写真をぱらぱら見てたら、ゴダールが好きな女優の顔ってだいたい同じなのだけど、日本の女優だとむかしの桜井浩子とか、スチル写真はそれぽい顔になってて、ヌーヴェルヴァーグ風に撮られてる。2024/03/29
桜井晴也
3
「――『気狂いピエロ』では血がたくさん見られます。/ ゴダール いや、あれは血ではなく赤なんだ。」2010/08/13
PukaPuka
2
やっと読み切れた!ところどころ示唆に富む発言あり。2020/06/14
フク
1
★★★★☆。ゴダールは映画を撮る前から既にゴダールであり、文字を用いての批評から既に、イメージが常に先行する彼の映画のように感覚的であったり、政治的であったりするのが面白い。脳内では彼なりの論理的変遷を経て産み出される極言の数々も、私のような凡人には到底真の理解には到達しようもないのだが、これを読ませて飽きさせないのがゴダール一流の業であり、芸人たる所以であろうと思われる。そして更にはこの本の書籍としての分量にも意味があり、作り手へも敬意を捧げたい。2016/07/10
へんかんへん
1
われは黒人観たい2016/04/19