内容説明
明治の末から落語に親しんで八十余年、名人上手の高座を目のあたりにしてきた“聴き巧者”が、江戸落語の芸を味わうかんどころを語り、落語芸を支えてきた往時の長屋暮らしにうんちくを傾ける。
目次
落語のリアリティ
目の動きは間の芸
「うめえなァ、畜生!」
微笑を演じる芸
名人芸が伝えられた『笠碁』
「退屈」を演技する
間接描写の醍醐味
呼びかけの呼吸
木戸の看板、読み解けば
2割の土地に50万人
地主の三厄
大通りと横丁
大通りではできない商売
なぜ「横丁」の隠居か
新道を造って高級住宅
八ッつァん熊さん、路地裏住まい〔ほか〕
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- 和書
- 心のおくりもの