月映(つくはえ)の画家たち―田中恭吉・恩地孝四郎の青春

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月映(つくはえ)の画家たち―田中恭吉・恩地孝四郎の青春

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  • サイズ A5判/ページ数 269,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784480871596
  • NDC分類 732.1
  • Cコード C1071

内容説明

幻の版画誌「月映」の全貌。大正初期、時代の中で傷める生命を激しく燃焼させた若き画家の内奥の声が、ここによみがえる。

目次

1 「月映」まで―明治末~大正二年(明治末東京風景のなかで;田中恭吉の生い立ち;恩地孝四郎の生い立ち;恭吉と東京美術学校;夢二・「白樺」美術展;恭吉の悲恋;ヒュウザン会・夢二展;香山小鳥の死・恭吉喀血;孝四郎と恭吉の深い結びつき)
2 「月映」の時代―大正三年~四年(版画家田中恭吉の出発;私輯「月映」誕生;恩地孝四郎の版画製作;恭吉再び喀血;「死と血のうた」;恭吉ベン画集「心原有趣」と孝四郎の抽象版画;孝四郎の愚人日記より ほか)
3 『月に吠える』完成まで―大正五年~六年(恭吉の遺作展と遺作集;萩原朔太郎と恭吉・考四郎;『月に吠える』の完成)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

moyin

6
田中恭吉の絵を見てからずっと彼のことが気になっていた。23歳で夭折した天才。その絵には性欲や苦痛が一緒くたになって渦巻く。この一冊を読んで彼に少し近づいたように思う。孝四郎との友情はその短くて不幸な一生の中の救いだ。2023/12/28

almondeyed

1
今から100年ほど前に出版された幻の版画誌『月映』を作った田中恭吉、恩地孝四郎、藤森静雄の生い立ち、3人の交流等を、当時の資料を基に脚色も交えて検証した本。当時日本で開催された西洋絵画の展覧会の目録が一部挙げられているのだが、ヴァロットンも出品されていたようだ。藤森静雄の作品がヴァロットンを一寸思い出させたので、なる程!と思った。田中恭吉と恩地孝四郎との芸術表現方法の違いが的確に書き現わされていたのがすごい。2015/10/28

かこ

0
「月に吠える」のあの背中から植物の生えた絵が印象的で、宇都宮美術館でやってる月映展に行きたくて、時間のないのに急いで読んだ。本の中にカラーでも何枚か絵が入っているが、実物を見た感慨深さはなんとも言えなかった。朔太郎が田中恭吉を知ったのは果たしてどこでなのかとてもとても気になる…2014/12/06

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