出版社内容情報
2020年の東京オリンピックをひかえ、いま東京は大きく姿を変えつつある。映画や小説から「新しい東京」を読みとく都市文化論!
内容説明
湾岸再開発、観光都市化、2020年東京オリンピック…大激変の全貌、最新版。フィクションから“東京の変化”を探る、画期的都市論!
目次
第1章 東京湾岸の日常―家族と高層集合住宅のクロニクル
第2章 副都心の系譜―二つの刑事ドラマから見る副都心の発展
第3章 東京のランドマーク変遷史―東京タワーからスカイツリーへ
第4章 水運都市・東京―水の都江戸と二層レイヤーの都市
第5章 接続点としての新橋―鉄道とテレビ、二つのメディアのステーション
第6章 空の玄関・羽田空港の今昔―観光の時代の始まりと現在
著者等紹介
速水健朗[ハヤミズケンロウ]
1973年、石川県生まれ。ライター、編集者。コンピュータ誌の編集を経て現在フリーランスとして活動中。専門分野は、メディア論、都市論、ショッピングモール研究、団地研究など。TOKYO FM『速水健朗のクロノス・フライデー』パーソナリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこしま
28
都市・東京と意識の変貌。◆著者が過去の小説から最近の映画までを通して、時代による深層やイデオロギーの突き方が面白いです。◆東京に団地ができたばかりの頃の映画『しとやなか獣』、映画版『家族ゲーム』、宮部みゆき『理由』。時代は違うのですが、家族の崩れ方が時代を反映していて、参考になったかも。戦後の成り上がり、受験、バブル。数多くあったシンボルタワーでも、やはり東京タワーは格別です。以前は品川駅からでも鋭く尖って高く見えたのに、今は高層ビルに隠れ寂しさも。◆でも、新しいビルが出来ても満腹なのが国民の本音では。2016/06/14
fwhd8325
22
都市論と言ってもお堅い内容ではなく、むしろサブカルチャー的切り口です。東京に生まれ、気がつけば原風景は無くなったに等しいのですが(個人的には、六本木ヒルズの登場で東京からTOKYOになってしまった)、これを都市の進化と思うか衰退と思うかの違いです。著者は、これを更新と言い、タイトルのβにつながります。全6章で構成されていますが、都市が生き物であるかのように感じます。そして、この街はどこへ行き着くのだろう。2016/08/19
ケー
13
東京旅行の際のお供として。あまり中身を確認せずに衝動的に読み始めたけれど、湾岸沿いや新橋、羽田空港など、結果的に自分が歩いてみた箇所が論じられていたので大満足。第1章は特に出色の出来。2016/11/09
akinbo511
10
東京東部を中心に、映画・小説・漫画・アニメで取り上げられた町の眺めをとりあげて、東京の景色の変化を解説する。友人・親戚は住んでいるけれど、自分で住んだことはない地域なので、知らないことも多く興味深かった。 2016/07/04
akinbo511
8
東京東部を中心に、映画・小説・漫画・アニメで取り上げられた町の眺めをとりあげて、東京の景色の変化を解説する。友人・親戚は住んでいるけれど、自分で住んだことはない地域なので、知らないことも多く興味深かった。2016/07/03
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