内容説明
あなたの「家」は大丈夫?地震多発国ニッポン、「家を失い、借金だけが残った」という悲劇は避けたい。これから買う人も、もう買った人も、必読の書。「大震災に備えるためのリスト」付き。
目次
第1章 3・11―あの日に起きたこと(一〇〇万都市と津波;巨大地震から浮かぶもの)
第2章 そして被災者はどうなったか(阪神・淡路大震災が問いかけたこと;時代は市場原理へと突進した ほか)
第3章 それはあなたにも起こり得る(「家と共に消える」ローンはない;巨大地震で住宅ローンはどうなるのか ほか)
第4章 知られざるマンションの掟―「所有権」と「区分所有権」の対話(三丁目の夕日から;私がこんなに痩せた理由 ほか)
第5章 地震大国に生きるということ(途絶える被災のメッセージ;住宅ローン導入史の光と影 ほか)
著者等紹介
島本慈子[シマモトヤスコ]
1951年大阪生まれ。ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tiny
2
地震大国である日本が、アメリカ式の経済、住宅事情を真似るというのは、どう考えても無理がある。●弱者が将来に不安を感じてせめて老後の住宅を確保したいという思いから、多額の借金を背負う。●矛盾しているというか、住宅を持つことで生じるリスクや、分譲マンションの区分所有権の持つリスクについて、私たちが学ぶ機会があまりに少ないのではないかと感じた。●とりあえず、消費税が上がるからといって、駆け込みでマンションを買うのは避けたほうがいいと思う。2012/06/28
aochama
0
地震国日本でローンを組んで持ち家を持つリスクを家庭経済の面から、また、マンション固有の区分所有の問題点も説明しています。特に高層マンションのスラム化の指摘は納得感ありますね、次の震災で顕在化するかも知れません。借金しやすいものの地震後のカバーは自力でという国の構造は、二重ローン問題が起きやすい環境にあることを指摘します。地震後の家の損失を国民全体でカバーする仕組みも個人の財産への介入などの諸事情あって作りにくいようですが、災害大国として良い対策を考えたいものです。2017/12/23
みよよ
0
日本は地震大国だということを忘れてはいけない。 家を買うか賃貸にするか、ずっと考えてきたが、やはり賃貸なのかなー。 日本はなんて住みにくい国なんだろか。。2017/11/14
german-ger
0
☆2つ、調べてあるけど過去の自著から引いた内容が目につき惜しい感じ。2013/04/05
Rieko
0
大震災で住宅ローンはどうなったのか知ることができる貴重な本。住宅ローンの怖さや、持ち家のリスク、区分所有権という財産権も居住の自由も制限されている所有権は、沢山の利害関係者(内需拡大をさせたい政府霞ヶ関、ローンを組ませる銀行、土地建物を売りたい業者)にとって都合の悪いことなのでコソコソと隠されていますが、これが現実だなとよくわかる本です。高層階のマンションが、いずれスラム街や都市のゴミになるかもしれないという話など貴重な情報ですね。2012/07/25
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