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双書zero
アイドル進化論―南沙織から初音ミク、AKB48まで

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480864086
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0095

内容説明

放課後の教室で聴いた、テレビでいつも流れてた、あのアイドルたちの歌…。なぜ、こんなにも夢中になってしまうのか?70年代から今にいたるアイドルの歴史をたどり、その深層をさぐる。前人未到の、アイドルの社会学。

目次

序章 アイドル化するニッポン
第1章 それは歌手から始まった―七〇年代という起源(「甲子園」から「左きき」へ;中3トリオと『スタ誕』、そして新御三家 ほか)
第2章 アイドルは成長するのか―八〇年代という新地平へ(松田聖子と「花の82年組」―自立するアイドルたち;批評するファン/成長しないアイドル ほか)
第3章 アイドルは“日本”を映す―九〇/〇〇年代の凝集と分散(スポーツと音楽と―ジャニーズという存在;モーニング娘。はなぜ成功したのか? ほか)
終章 もう若くはない子どもたち―SMAPと初音ミクの国で(普通の人;「キムタク」の誕生 ほか)

著者等紹介

太田省一[オオタショウイチ]
1960年、富山県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学者。テレビ論を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

6
図書館にて。刊行の2011.1ごろ、AKB48はまだ第1回総選挙の頃だし、米津玄師はボカロPのハチとして活躍してる頃であったし、大震災の直前かぁ…。本書について、わたしは2015.12に読んだときにレビュー〈新しい事例についてはちょうど初音ミクがアイドロイドだった頃なので、2015年のいまから見ると扱いが過大な感じ。〉▲2022年初夏のいま、ざっと目を通すと、ヤンキーや元ヤンについて触れている。反学校体制的な仕草は、ヒップホップあたりにあるかなぁ▲阿久悠は没後に受章したが、先日秋元康と庵野秀明が紫綬褒章と2022/05/29

ぷほは

6
久しぶりの再読。社会学をやる以上、個別事例に惑わされない網羅性を確保した上での一般化が必須となるのだが、音楽ジャンルはこの辺が死ぬほど煩雑になる。本書でも冒頭からほしのあきというグラドルや野球選手などの特異な事例が議論の前提上先に扱われるので、アイドルという事象の散逸性についていくのも必死になる。ここではその包括の困難性が日本社会論、すなわち成熟論の再帰化というかたちでまとめられており、ロックミュージックやK-POPの議論と比べて立体化させて読んだおかげで、その異形の偉業性をよりよく理解することができた。2022/05/04

富士さん

5
声優の歴史を調べていて、やっぱりアイドルを押えておかないとと痛感して再読。やっぱりいろいろなことを論じすぎだと思いました。よく読めばなんとなくわかりますが、肝心のアイドルの定義すらはっきり明示されていないのに、論じる命題が次々と乱発されるので、全体の論旨がぼやけています。個々の命題には示唆に富むものもあるのですが、結果的に何を言いたいのか分からなくなっていくのです。同じ事をよく言われるので人の事は言えないのですが、アイドルの定義を定めて時代ごとに丁寧に論じて行くという堅実な作業をやるべきかなと思うのです。2021/08/20

ちあき

5
社会学者が語るメディアとアイドルの40年史。戦後日本の社会が「若さ」をどのように位置づけてきたのか、という問題意識がどの章にもつらぬかれており、「愛着と批評の視線」をキーワードとした分析が手際よい。トピックをギッシリ詰めこんでいながら雑駁な印象を与えず、このジャンルの決定版ともいえる一冊に仕上げてある。AKB48論の食い足りない感は現在進行形の現象だから仕方ない。『スタ誕』にこれだけのページをさくのなら、アイドルから大人のシンガーへ脱皮した成功例として岩崎宏美の名前をあげてほしかったというのが唯一の不満。2011/01/29

4
混沌としたアイドルの流れを、時代を追ってまとめていた。80年代など、その空気感を知らないためにピンとこないところもあるが、私達がアイドルに何らかの批評をしてきたことは間違いない2016/10/09

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