移行期的混乱―経済成長神話の終わり

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480864048
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

内容説明

人口が減少し、超高齢化が進み、経済活動が停滞する社会で、未来に向けてどのようなビジョンが語れるか?『経済成長という病』で大きな反響を呼んだ著者が、網野善彦、吉本隆明、小関智弘、エマニュエル・トッドらを援用しつつ説く、歴史の転換点を生き抜く知見。

目次

第1章 百年単位の時間軸で時代の転換期を読み解く
第2章 「義」のために働いた日本人―六〇年安保と高度経済成長の時代 1956‐1973
第3章 消費の時代の幕開け―一億総中流幻想の時代 1974‐1990
第4章 金銭一元的な価値観への収斂―グローバリズムの跋扈 1991‐2008
第5章 移行期的混乱―経済合理性の及ばない時代へ
終章 未来を語るときの方法について
付録 「右肩下がり時代」の労働哲学(鷲田清一×平川克美)

著者等紹介

平川克美[ヒラカワカツミ]
1950年東京生まれ。1975年、早稲田大学理工学部機械工学科卒業。渋谷道玄坂に翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立、代表取締役となる。99年、シリコンバレーのBusiness Cafe,Inc.の設立に参加。現在、株式会社リナックスカフェ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Gatsby

13
成長戦略が見えない、とよく言われるが、確かに成長を前提とする時代は終わったと思うし、成長しなくてもやっていける戦略が必要であることは、平川氏のみならず、複数の方が主張し始めているところだ。大切な観点を示してもらったように思うので、私もどうやって分相応の生活をしながら乗り切っていくかを考えていこう。でも、企業の側からすると成長なしに会社を存続させるのは難しいだろうし、一方で家族や共同体を解体していきながらも無理やりにモノを売り続けることにも限界があるし… そんなことを考えるきっかけを与えてくれる本であった。2010/11/13

テキィ

8
労働の観念の変化について。技能の習得と、業務での実践に、自分の全てを費やすというスタッフはあきらかに減ったよね。自分らしくとか、楽しみながら、とか言う前に、言われたとおりの仕事をまずはできるようになれ、というんだけど聞いちゃいないな。2011/05/29

Miyoshi Hirotaka

7
総人口の減少という有史以来の移行的混乱期を迎えているわが国。人口の減少を決定づけたのは私の親世代(1930年代)。両親にはそれぞれ5~7人の兄弟姉妹がいるが、私の世代(1960年代)は2人が普通。明らかな断絶が生じた。映画「三丁目の夕日」や坂本九の「明日があるさ」で描かれる明るい未来を信じた時代に「子は宝」という価値観とは逆の選択がされた。その後、人数の減少で縮小した市場規模は単価の上昇で補われた。つまり、教育費と住宅費用の高騰。われわれが直面している問題は50年前にその原因が生じていた。2012/03/07

村越操

6
2008年のリーマンショック以降、人口減少局面にあるこれからの社会情勢を移行期的混乱が発生するとのこと。著書の下記の視点はどこのメディアも指摘しておらず、新鮮である。こういった考えも必要かもしれないですね。「問題なのは、成長戦略がないことではない、成長しなくてもやっていけるための戦略がないことが問題」「これまでの右肩上がりの時代に起きてきた問題とは、その現象はにているとしても、異なる文脈の中での出来事だと考えたほうがよい」2012/07/14

nizimasu

6
戦後のGDPの成長率の変化の背景にある働き方や経済的な価値観の変化という定量化が難しいものを考察している。その背景には働き方に関しての日本人の考え方の変遷があると著者がいう。その働くことの意味を見いだす時期から、消費へ。そしてアメリカの一元的価値観に日本社会が翻弄される様子を描いている。ホリエモンに代表される労働や働くことが金銭的一元化に収斂される価値観とは実に言い得て妙であろう2011/04/13

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