- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > タレント
内容説明
ザ・フォーク・クルセダーズのレコード発売中止騒動から半世紀。当事者が明かした「本当の舞台裏」。母国「北朝鮮」で忘れ去られた歌に命を与えた日本人、魂を揺さぶられた拉致被害者…。関係者を追った渾身のドキュメント!貴重な写真と楽譜付。
目次
1 騒動(朝鮮総連の抗議;お祝い記者会見から一転 ほか)
2 誕生(原曲はソプラノ独唱曲;南を想ってつくられた ほか)
3 復活(キムヨンジャ、金正日からの呼び出し;大反響を呼んだ訪朝公演 ほか)
4 希望(世界的指揮者・金洪才の管弦楽『リムジン江』;生き別れた祖母との再会 ほか)
著者等紹介
喜多由浩[キタヨシヒロ]
1960年大阪府出身。立命館大学卒。84年産経新聞社入社。韓国・延世大学留学、社会部デスク、月刊「正論」編集部デスクなどを経て現在・文化部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
27
フォークルが「帰ってきたヨッパライ」でセンセーショナルな登場をし、その2作目の曲が、発売中止になったことを姉から聞いたことを今でも覚えています。どういうきっかけだったのかは覚えていないのですが、程なくして、この曲「イムジン河」を聞かせてもらった。子供の私には、この曲が、なぜ発売中止になったのかわからないまま、静かな旋律だけが記憶に残っていた。いつの時代でも政治や国家に翻弄されることがある。著者も書かれているが、むしろこうした負の力が、そのものの持つ力を倍増させるのだ。2017/01/15
とよぽん
25
朝鮮半島を南北に分ける「イムジン河」。その河のせつなさを歌った曲について、レコード発売が封印された経緯が、証言や報道を交えて詳しく綴られている。ある意味、すごい歌だと思う。2018/12/15
チェアー
13
フォークルの「イムジン河」がたどった数奇な運命。時代論考などは粗いが、つかまえにくい関係者の証言などは貴重。問題がないのに「怖い」として長い間たなざらしにされてきた経過がよく分かる。ただ、書かれているほど本当に日本で浸透している歌なのかは疑問。知らない人が増えることを考えると、今後どう引き継いでいくかは課題だ。2016/12/11
arnie ozawa
5
個人的には封印された歌として名のみ知り、フォークル、というよりはパッチギ!できちんと聞いた「イムジン河」。この曲が辿った数奇な経緯と音楽の持つ力であっという間に読み進めるドキュメント。2017/01/30
おーね
5
一つの曲が時代の波を超えてよみがえるのだけれども、この曲の示している状況はいまだ解消されない。人々の声が届くといいなと思います。2016/10/16