優劣のかなたに―大村はま60のことば

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480863768
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0037

出版社内容情報

97歳で亡くなる直前まで書き綴られた「優劣のかなたに」。この詩稿をはじめ、大村はまが残した膨大な数のことばの中から60の断片を選りすぐり解説。珠玉のことば集。

内容説明

亡くなる直前まで書き綴られた詩稿「優劣のかなたに」をはじめ、大村はまが残した膨大なことばの中から最後まで寄り添った元生徒の手で、60の断片を選りすぐり解説。「優劣のかなたに」という思想が、まっすぐに伝わる珠玉のことば集。

目次

大村はまという人
子ども
ことば―話すこと聞くこと
ことば―読むこと書くこと
学ぶということ
教えるということ
教師という職業人
優劣のかなたに

著者等紹介

苅谷夏子[カリヤナツコ]
1956年生まれ。大田区立石川台中学校で、当時六十三歳だった国語教師大村はまに教わる。東京大学国文科卒業。結城紬職人、シカゴ日本人学校補習校教員、「大村はま国語教室の会」事務局長などを経て、現在、「大村はま記念国語教育の会」事務局長。東京大学大学院教育学研究科教授で教育社会学者の苅谷剛彦氏は配偶者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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陽子

34
「優劣のかなたに」の詩に偶然に触れ、本書を手にした。国語教師・大村はまが残した言葉を集め、それぞれ詳しく解説する形でまとめられた本書は、はま氏の亡き後に編集された。「‥学びひたり、教えひたる、それは優劣のかなた。ほんとうに持っているもの、授かっているものを出し切って、打ち込んで学ぶ。優劣を論じ合い気にしあう世界ではない。優劣を忘れてひたすらな心で、ひたすらに励む。‥」学びの本質や子どもを見つめる視点、深く考える姿勢、言葉について。きらりと心に響いてくる人間としての愚直な観点。心に残るワードがたくさん。2022/08/19

ただぞぅ

6
中学の国語教師、大村はまさんの文集を元生徒である著者がまとめたもの。文集を通じ、昔ながらの綺麗な言葉遣いは、言葉を愛し、育て、誠実だった人柄が伝わってくる。特に「優劣のかなたに」は、教師という立場故に成績をつけなければならない気持ちが見え隠れするような気がする。人生において自分が劣っている、誰が優れているとかを感じずには暮らしてはいけない。だが劣っているから絶望するのではなく堪えることを学び続けることで一人前になっていく。こつこつ学ぶ暮らしを送ることが大切なことだと感じた。2022/11/04

Yuko

6
大村先生63歳の時の教え子が、その後35年以上の先生の膨大な言葉の中から60を選りすぐった。先生の言葉とともに様々なエピソードが添えられ、先生の人となりがまっすぐに伝わってきて胸をうつ。 私は教えることに直接携わる者ではないが、言葉を愛し、国語を愛し、子どもに「生きていくための力」をつけるがために一生を捧げた大村先生は、人生の大先輩。98歳で亡くなられる直前まで推敲を重ねたという詩稿「優劣のかなたに」。最期の最期まで子どもたちのことを考えていらした。この本に出逢えたことに、ただただ感謝。 2016/03/16

ムーミン

4
大村はま氏の著作を読みあさっていた若かりし頃を思い出しました。今、若い先生方に語っている様々な事柄の原点は、氏のことば・信念から影響を受けていたのだと気付かされました。「みんなが自分の力だと信じ、先生のことなんか忘れてしまってくれれば本懐である」という氏のことば、噛みしめています。2016/01/24

重水健作

2
教授が講義で紹介してた本でなんとなく読んだら素晴らしかった☆ いい本と出会えました。2012/03/04

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