出版社内容情報
日本で400万人と言われる認知症。その当事者は、何をどう感じているのか。診断後も、自立して生きていこうとする一人の女性が認知症者から見える世界を語る。
内容説明
日本全国で認知症の患者は400万人、若年性は10万人を超えるとされる。認知症になった当人は、何をどう感じているのだろう?彼らに世界はどう見えているのだろう?著者は58歳で若年性アルツハイマーの診断を受けた。しだいに失われていく記憶、ごく簡単な単語が出てこない、電話のかけ方が思い出せない、右折ができない、今いる場所がわからない―。見知ったはずの世界が、突如知らないものになる恐怖に怯えながらも、著者は残された理性と工夫で、病気を出し抜こうとする。自分のことを忘れてしまっても、新しい「私」を楽しませることはできるはずだ、と。発症から6年、著者はいまも毎日ブログとツイッターで日々を綴り、認知症当事者が経験している世界をありありと伝えてくれる。認知症とともに生きることの希望と意味を考えさせられる感動の手記。
目次
見覚えのない空白
右折できない
盗まれる記憶
職場でのカミングアウト
認知症仲間との出会い
調子がよくない日には
『アリスのままで』
さよならを言う覚悟
認知症とともに生きる
いたたまれなさと罪悪感
戸棚が消える…
無知ゆえの反応
認知症者の自立とは
面倒な乗客
「いま」を生きる
著者等紹介
ミッチェル,ウェンディ[ミッチェル,ウェンディ] [Mitchell,Wendy]
2014年7月、五八歳で若年性認知症と診断される。二〇年間勤めた国民保健サービス(NHS)の非臨床チームのリーダー職を辞め、以後、認知症という病について理解してもらうための啓蒙活動を続けている。現在、アルツハイマー協会のアンバサダーを務めている。英国ヨークシャー在住
宇丹貴代実[ウタンキヨミ]
1963年、広島県生まれ。上智大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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