内容説明
グリムやカフカ、山椒太夫や桃太郎を読み解けば、家族の新しい可能性が見えてくる。童話論、家族論、育児エッセイ、それとも詩。家庭の悩みを吹きとばす本。
目次
1 害虫から餓鬼阿弥へ
2 森の中
3 魔法の笛
4 黄色いランドセル
5 アナーキーな灰かぶり
6 父の気がかり
7 気がかりな母
8 おおかみ死んだ
9 森のゲリラ
10 拾った子を捨てる
11 在家庭外国人
12 家庭より医学が大事
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆりこ
1
伊藤比呂美と西成彦の共著。グリム童話を家庭という観点で読む、って感じの本…? こんな共著があるのか、と感じるちょっと不思議な文章。どっちが書いてるかわからない。本当に共著なんだろうなー。内容は私にはちょっとわかりにくく、ピンとこなかった。2014/05/24
きょんちん
0
グリム童話は家庭に効くか?★
ウラカタ
0
本書は西成彦と伊藤比呂美の共同執筆による小説で、家庭内での出来事や家族の関係性が独自の時空間をもって描かれています。作中では現実と幻想、過去と現在が錯綜し、それらが流れるように繋がることで、不思議な時間の流れと空間の広がりを感じさせます。この感覚は、家族という存在が持つ普遍性と、同時に特異性を強調しており、普通の家族生活に潜む深層が浮かび上がるのが本作の魅力です。2024/11/03