内容説明
日本の近現代歴史教育の見直しを要求する「自由主義史観」の運動に反論する歴史家と言論人が、現在の混沌を分析し、未来への道を探る。歴史の真実とは何か。
目次
歴史教科書問題とナショナリズム
歴史教科書をめぐる政治的言説とその特徴
「従軍慰安婦」問題で何が問われているか
皇民化政策―日本の近代がもつ最大の問題
近代日本における道義と国家
「中国」という畏怖―近現代日本の中国認識をめぐって
「南京大虐殺」をめぐって
従軍慰安婦問題・ジェンダー史の視点から―なぜ「標的」となったか
自画自賛論のゆくえ
リベラリズムの学校教育と教科書検定