内容説明
信頼できる資料と、客観的な証言のみに基づいて浮かび上がる現実のすさまじい迫力。数百万人という人間が、一民族によって亡きものにされた戦慄の記録がここにある。ナチ強制収容の全貌を明らかにした、フランス人歴史家による初めての書物。20世紀最大の悲劇の記録。
目次
第1部 歴史のなかのナチ強制収容政策
第2部 強制収容所
第3部 絶滅収容所
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルナティック
4
便宜上この日付で。多分現在日本で読める本の中で、最も強制絶滅収容所を追及しているものだと思う。「〇〇収容所で、こんな悲惨なことが・・」はよくある内容だが、この本は、各収容所の成り立ち&目的&経過&終戦・・・と時を追って説明してくれる。更に証言から、どのような悲惨なことが・・と構成される。衛星収容所についても詳しいし、各収容所の特徴的な面も、しっかり書いてある。しかし初心者向けとは言えない・・・つまり面白いとは言えないのよ。私は面白いが(?)著者がフランス人なので、フランスと結び付けようとする傾向あり。2014/03/31
Arte
2
フランス人の著者がナチの強制収容所、絶滅収容所をそれぞれアルファベット順に詳細に説明した本。精神的身体的に虐めることを目的としているのが強制収容所で、効率的に殺すことを優先にしているのが絶滅収容所。というか、周辺地域の人を殺し終わったら閉鎖するから、絶滅収容所は実質ただの火葬場(ベウジェツとか)。1日で2000体とか焼却できたらしいから、やろうと思えば大量虐殺は十分可能なのね。2023/11/12
たから
2
黄色い星以外の抑留者について知ることが出来る数少ない一冊。データ集的な要素が強いので、読みやすくはない。もっと知られれば良い無いようが多く記されている。