内容説明
1944年8月1日、ワルシャワ全土は一斉蜂起に立ちあがる。そして、20万人の市民が殺され全市は崩壊した。いったい、ポーランドで何が起きたのか。この都市蜂起の過程を、未公開資料・指導者インタビュ等をもとにして、刻明に追った第一級歴史ドキュメント。
目次
第1章 三大国とポーランド―1943年7月~1944年7月
第2章 ポーランド・レジスタンス運動創世記
第3章 ポーランド・レジスタンス運動糾合の試み
第4章 ポーランドの大戦略―1941年~1943年
第5章 「嵐」作戦計画
第6章 ロンドン亡命政権と「嵐」作戦計画
第7章 「嵐」作戦―ワルシャワ東部地域での場合
第8章 ワルシャワの運命
第9章 なぜワルシャワは蜂起したのか
第10章 ワルシャワと亡命政権指導部
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
4
著者は、実際にワルシャワ蜂起に僅か13歳で参加した経験を持つ研究者(戦後はイギリスに亡命)で、ワルシャワ蜂起に至るロンドン亡命ポーランド政府と祖国で活動するポーランド国内軍指導部の去就を一次資料から研究した論文を一般向きに改訂したもの。序文で「この研究の困難さは、この問題がトピカルであるにも関わらず、情緒的な反応をかきたてる」ことと書いているが、読んでみるとポーランド人が憤ってしまうような事ばかり。ポーランド亡命政府は隣接するソ連との関係が、ドイツに負けず劣らず険悪だった事が色々な事を難しくしていた。2024/02/28
ルヴナン
1
蜂起そのものの記述は少ない。蜂起へと至る過程、在英ポーランド亡命政府の外交交渉とポーランド国内の内紛がメイン。翻訳が良くない。2018/09/06
陽香
1
198909152016/10/31