内容説明
そのスケールの雄大さ、高度の技術力と完成度においてローマの道は人類の最高の文化遺産であった。その現状を探ねて東奔西走何キロ。道づくりの何たるかを熟知した著者の学殖豊かなユーモラスな名文で辿るローマの道紀行。
目次
1 世界の首都ローマ
2 ヴエスヴィアス火山
3 南フランス
4 ブリテン島
5 ヒスパニア
6 ローマ街道散策
7 僻遠のローマ都市
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
butapenn
1
古代ローマの史跡を訪ねて、ヨーロッパの各都市をめぐる旅紀行。道、橋、水道橋、都市建設などに関する豊富な知識を披歴しつつ、ほほえましい夫婦模様や食べ歩きのメニューが織り込まれている。これだけ多くの現代の都市にローマの遺跡が保存され、ときには住人がまったく存在を知らないまま住んでいるのが印象的。2014/03/21
mosao82
0
元建設省の役人が地中海周辺に残るローマの道を廻る旅行記。その土地にローマ人が進出した歴史や目的、ローマ人の建築技術について、後世に修復された部分とローマ時代から現存する部分についての考察など非常に興味深く面白かった。2011/07/31