内容説明
象が伐り出した材木、インド人の手縫いの帆、釘を使わず椰子縄で縫合した船体、長剣きらめく大三角帆…。遡ること1千年、シンドバッドの時代の船型、資材、造船工法で大帆船を再現し、シンドバツド伝説の真実を求めてさまざまな国籍の男達が乗り組み、オマーンから広東まで8か月の航海、その勇壮にして滑稽、痛快なドキュメント。
目次
アラビアン・ナイトの世界へ
インド・マラバル海岸
オマーンの船乗りたち
アラビア海に出帆
ラッカジブ、椰子の島々
インド、カリカットのクリスマス
スリランカの休日
マラッカ海峡、浅瀬に投錨
南支那海、裂けた帆
中国、航海の終り