出版社内容情報
心・身体・世界はどうつながっているのか。人間の能動的な予測が、世界を絶えず構成するメカニズムを解き明かす。認知科学の世界的第一人者による理論的集大成!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mim42
14
「脳は予測する機械である」に関する一般解説書。個人的にサプライズはほぼ無かった。哲学と科学の境目が微妙な領域だが、後者の体系の下で得られた知見や仮説に拠る所が大きそう。とはいえ本書は数理的な言語で書かれている訳でもなく、内容が実際にどれほど証拠に基づいたものなのか判断に戸惑う箇所がある。参考文献は科学・哲学ともに豊富なので単なる「俺はこう思う」では無い。精読はディープリサーチ向けタスク。気になる鍵語としては、好奇心、ムーニー画像、内外受容と固有受容(行動)の三受容、治療VR、身体予算、適合率調節。2025/11/16
jackbdc
12
面白いが腹落ちしきれず。先ず、知覚は世界を当てにいくゲームだが複雑すぎて脳は全部を処理できない。このため先に仮説を作っておいて外れた部分だけ修正する仕組みを採る。加えて、身体が脳の負荷軽減のため外部計算を請け負い身体が自動で処理することで脳に高次処理へ集中する余力を付与する。さらに、環境が認知の一部を担うよう人間は日々環境を作り変えているとか。これらの仕組みによりヒトの認知が高速化、効率化できるようになったという話。ググって再考し、違和感の正体が能動性の過大評価、即ち情動や社会性の説明不足に起因かと。2026/02/14
みのき
4
脳は都度入力される事象(視覚・聴覚等)から意思決定しているわけではなく、わずかな情報から予測し、エラーがあれば是正することでスムーズな行動を可能にしている、という。「経験」というよりは「記憶」という方がしっくりくるように思えた。”拡張された心”の理論(紙に思考過程を書き殴ることこそ仕事(研究)そのものというファインマンの話が面白い)と、”正直なプラセボ”(偽薬とわかっていても効能がある)が特に興味深かった。2026/01/19
マギ
3
テニスではもちろん予測するのが大事だけど 生きてる経験の全てが【予測】の産物なんだね! 何のために脳みそがついてるか? てっきり口や鼻、耳、目、皮膚の感覚器官が先に生まれて それらを統合するために脳みそができたと思ってた。 最新の科学だと、その逆なんだって(本当かな?) 脳の奥深くで予測が形作られてから 感覚器官の方に送られるらしい。 だから今の自分の知覚は 過去の経験に深く根づいてるんだって。 これで何でマギちゃん🐰が毎日見るたびに ますます可愛くなるのかがわかったよ→ 2026/06/16
arnie ozawa
3
感覚器官からの刺激・情報を受け取りそれを分析しているのではなく、脳は常に予測を作成し、それを情報と照らし合わせ予測エラーを修整するというフィードバックループの中で世界認識を行う。この過程において行動が世界に働きかけ予測の精度を上げるという話。2026/03/27




