内容説明
偉大な二人の哲学者の生涯ただ一度の出会い―灼熱した言葉の応酬…そして火かき棒が一閃する。両者の間に横たわる深淵を探りながら、二十世紀中欧の知識人を襲った過酷な運命の軌跡をたどる。
目次
「火かき棒事件」
くいちがう証言
ウィトゲンシュタインの魔力
魔法つかいの弟子たち
第三の男、バートランド・ラッセル
ケンブリッジ大学哲学科
ウィーンという都市
ウィトゲンシュタイン宮殿のコンサート
かつてユダヤ人として
ポパー、『わが闘争』を読む
少しだけユダヤ人
ルキ坊やの活躍
哲学者シュリック、ウィーンに死す
ポパーとウィーン学団の関係
燃えあがる松明のような男、ポパー
裕福で哀れな少年、ウィトゲンシュタイン
学問界でキャリアを築く
哲学的パズルという「謎」
H3号室で問題になったこと
「悪しき哲学者」対「大嫌いなテーマ」
「火かき棒事件」の夜を再現すると
真相解明に挑む
すべてのものに栄光を
著者等紹介
二木麻里[フタキマリ]
1960年生まれ。上智大学外国語学部卒業。翻訳者・編集者。学問・芸術案内サイト「アリアドネ」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 帰ってきたらいっぱいして。~アラサー漫…



