内容説明
「悩み」の中にいる人は、どこへも行けないと感じる。絶対矛盾である。ふっきるカギは“究極の受容”にある。引きこもり、拒食症、うつ病などの様々なケースを基にして、精神科医である著者がやさしく解き明かす、心が広がり、生まれ変わるしくみ。人は、ここまで到達できるのです。『心を知る技術』続編。
目次
「人が変わる」時―心が成長するメカニズム
うまく受容できている心地よさを味わう
人の話を聞けなくなる時(拒絶してしまう;応援してしまう)
悩みそのものを受容する―それができるとふっ切れる
悩みから離れる―両側の愛しさを見つめる
時空を超えた静かな場所
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オリーブ
11
カウンセラーの核となるものが具体例と共に書かれていて私自身相手の心が分からず苦しむ時に思い出してみたい。相手を変えようと「説得」に力を注いでいた場面を思い出した。相手の「受容」も重要だが、相手を受け入れられない自分自身の「受容」にも注意してみたい。<理想=A>と相反する<反理想=反A>の間で揺れて、相手と私の双方が自分自身の気持ちに葛藤する。どちらか一方に固執せずそこにあるものとして「A+反A=C」を獲得出来ると互いを認め合う受容の気持ちを持って接すると楽になれる気がする。2014/10/21
コジターレ
10
僕が目指す姿とは程遠いカウンセリングをしてしまい、落ち込み、再びバイブルを読んだ。本書を読んだ上でカウンセリングに臨むと、少なくともカウンセラーが余計なことを話したり、受容できない苦しさからアドバイスをしたりすることなくなり、クライアントの話を聞けるようになる。でも、それだけに満足せず、両側を受容しなければならない。2023/05/17
コジターレ
10
カウンセリングのバイブルを再読。最近続いていた難しいケースを振り返る良い機会となった。カウンセラーとしてA+B=Cの世界を追求し続けているが、もっともっと想像力を働かせないといけないと思った。2018/08/05
コジターレ
8
最近、顧問先の社長や相談者と話すとき、受容できていないと反省することが多かったので、僕にとってのバイブルを再読。本書を読み受容の基本に立ち返ると、不思議とカウンセリングがうまくいくことが増える。そして、不思議と自分自身も温かく穏やかな気持ちになれる。日常生活においても受容を大切にしたいと改めて思った。2021/03/28
コジターレ
7
コンサルや研修の件数が増えて、カウンセリングの件数が減ったこともあり、最近のカウンセリングは不全感が残ることが少なくない。なので、初心に返るため再読。本書に書かれている「受容」ができていないことを反省した。もっとAと反Aの心の動きを追わなければ。そして、カウンセラー自身の受容限界点を知らなければならないと改めて学んだ。2024/04/16
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