出版社内容情報
西欧キリスト教の世界を支配してきた人間中心的な考え方に警鐘を鳴らし、生きとし生けるものを大切にするパウロの福音的キリスト教へ脱皮するよう切願する最新作。
内容説明
人間中心の世界観に警鐘を鳴らし、生きとし生けるものの共生を切願する最新作。
目次
第1章 現代人が忘れかけていること
第2章 まことの自己実現とは何か
第3章 老いをゆたかに生きる
第4章 現代のキリスト道を求めて
第5章 「旧約的キリスト教」から「福音的(真の)キリスト教」への脱皮を目指して
第6章 生きとし生けるもの、在りとし在るものの祈り
第7章 「南無アッバ」に生きる
著者等紹介
井上洋治[イノウエヨウジ]
1927年、神奈川県生まれ。東京大学文学部哲学科を卒業。1950年、遠藤周作らと共に留学のため渡仏。カルメル会修道院に入会、七年半にわたり勉学・修行後帰国。1960年、司祭となる。日本人の感性でキリスト教をとらえることに努めている。1986年以降、「風の家」を主宰
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感想・レビュー
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Amano Ryota
3
南無アッバ。本書の中で、印象的だった言葉です。南無というのは、南無阿弥陀、念仏の最初にくっ付いている言葉ですが、帰依する、任せるという意味があって、南無阿弥陀仏と言う場合は、阿弥陀仏に帰依する、お任せするということを表します。そして、アッバというのは、イエスが神へ祈りを捧げる際、最初に口にした言葉だそうで、幼児が父親を呼ぶ言葉、ぱーぱとか、おとうとか言う意味合いを持っていて、イエスが神に全てを委ねた気持ちを表しています。この異なる宗教から接がれた言葉、この何とも泥臭い感じ、そこに不思議と惹きつけられます。2016/01/12
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