内容説明
考えに考え抜いて破れ去り、絶望の淵に沈む者だけが、死者をも含む他者の愛と慈悲により、新たな自己として復活させられる。強靱な論理によって実践的で実存的な独自の体系を築いた、世界的哲学者の思想の今日性を明らかにし、その類まれな人格をしのぶ。詳細な年譜と文献目録を付す。
目次
西田哲学と田辺哲学―ひとつの回想
田辺弁証法と自然科学
田辺元における数学の形而上学
田辺元と認識論―直観と思惟との関係をめぐって
「種の論理」再考
田辺哲学とハイデッガーの思索
田辺哲学とキリスト教
田辺哲学と日本思想―『教行信証』解釈の問題をめぐって
田辺哲学と西田哲学
田辺先生のこと
追憶―記録的なこと二、三
ほんとうの恩師
教えをうけた日々
京都から北軽井沢へ
田辺先生の思い出
忘れえぬことども
弁証法を生きる
田辺元先生のことども
哲学者の笑い
「哲学入門」受講のことなど
「哲学入門」刊行のころ
田辺先生の書簡
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