ゲーテ的世界観の認識論要綱

ゲーテ的世界観の認識論要綱

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  • サイズ A5判/ページ数 199p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784480842169
  • NDC分類 169.34
  • Cコード C1010

内容説明

弱冠25歳のシュタイナーが、自らの主体性確立のために、ゲーテの世界観から出発して独自の認識論と哲学を打ち立てた記念碑的論考。

目次

予備的な考察(出発点;シラーの方法によるゲーテの学問;私たちの学問の課題)
経験(経験という概念を確定する;経験の内容とは何か;経験全体についての誤った見解を是正する;読者1人1人の経験に訴える)
思考(思考は経験の中のより高次な経験である;思考と意識;思考の内的本性)
学問(思考と知覚;悟性と理性;認識;事物の根底と認識)
自然認識(無機的自然;有機的自然)
精神科学(序―精神と自然;心理学の認識;人間の自由;楽観論と悲観論)
結論(認識することと芸術的創造)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

41
若かりし(25歳)シュタイナーが、自らの主体確立のためにゲーテの世界観をベースに独自の認識論と哲学を創出している。これはまさに後の人智学に繋がる認識論的基礎づけが行われていることを窺い知ることができた。実に興味深かった。巻末の(シュタイナー学校講師の)森章吾氏の解説「ゲーテ的自然認識について」では、無機的自然と有機的自然の考え方、ゲーテの『色彩論』における根源現象を例として無機的自然の認識、原植物を例として有機的自然の認識が詳細に解説されていて、本文の理解を手助けしてくれた。2020/09/23

iwri

2
シュタイナーは認識について、常にゲーテの方法を参照してきた。本書でも、ゲーテ的観察方法を基礎として認識論を基礎付けている。本書は、『自由の哲学』でも触れられている認識論を詳細に論じており、『自由の哲学』と併せて読むことで、シュタイナーの認識論とそれに基づいた自由についての哲学的思考(自由の哲学)をあとづけることができるだろう。また、シュタイナーが認識論から学問論・自由論へ、いかにして議論を展開させているかを見ることができる。シュタイナーの哲学的思索を知るための重要文献である。2011/04/06

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