内容説明
エラスムス、ラブレー研究をはじめとするフランス・ルネサンス文学・歴史研究の第一人者の、深い学殖と厳しい実証性の上に立って織りなされた文業の精粋を集成する著作集。ユマニスム、活版印刷、書物、寛容論などのテーマを軸に、ルネサンスの真実に迫る白眉の論集。恩師・渡辺一夫氏への追懐を収録。
目次
1 ルネサンスの諸問題―ユマニスム・活字文化・寛容(ルネサンスの人間―時代の展望;ユマニスム(ヒューマニズム)とは何か―事典ふう定義の試み ほか)
2 エラスムスをめぐって(エラスムス素描―事典ふうに;エラスムスの通った道 ほか)
3 ラブレー雑話(ラブレーはどう読まれてきたか;ラブレー素描―事典ふうに ほか)
4 模索と彷徨(年の初めについて;グレゴリウス暦の採用 ほか)
5 渡辺一夫先生のことなど(フランソワ・ラブレーと日本;偽書について ほか)