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フランス文学者の誕生―マラルメへの旅

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480836496
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

国内有数の大地主の家に生れた総領息子・鈴木信太郎が、日本におけるフランス文学研究の基盤を築き大きく発展させるまで、鈴木家の歴史と仏文学者の誕生を描く。

内容説明

祖父は大地主、父は米問屋。その資産をも背景に、総領息子の信太郎は日本にフランス文学研究の移入を果たし、確かな基盤を築き上げる。鈴木家三代の激動の時代の歩みをたどり、稀代の文学者の“学問に生きる喜び”を極めた生き方を描く。

目次

富多村下吉妻
神田佐久間町
総領息子の教育方針
中学時代
高校から大学へ
大学時代
『〓瑰珠(ろざりよ)』と同人たち
フランス遊学
草創期の東大佛蘭西文学科
昭和期の信太郎と佛蘭西文学科
太平洋戦争の時代
敗戦とその後

著者等紹介

鈴木道彦[スズキミチヒコ]
1929年、東京生まれ。獨協大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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さく

1
「事物の智識は其愛を生ず。智識ますます精しくして、愛いよいよ切なり」2017/06/30

rien

0
日本の仏文研究を開拓したひとり、鈴木信太郎。彼を生み、育てた鈴木家の伝記をご子息の道彦氏が執筆。『ちくま』連載のエセを大幅に書直したもので、草創期東大仏文の学問的熱気というか、大らかさと厳しさの混じり合った創造的雰囲気を感じることができる。昨今の学問を取巻く状況を顧みて、「あの頃はよかった」とは嘆くまい。先達たちが据えた礎のうえに、今、なにを新たに建て得るか、自分が出来ることを考えたい。豊島区東池袋にある旧邸も「フランス文学研究発祥の歴史を紹介する施設」としてまもなく開館予定のようです。2014/12/03

ラム

0
富士川義之による英郎伝と同様、子による親の評伝、家の歴史 フランス文学者鈴木信太郎はどのように誕生したか 富士川の評伝とは趣を異にし信太郎の仕事には深く立ち入らない 「思想と感情の凡てを味尽さうとする享楽主義」 圧倒的富裕層地主階級の恩恵を最大限趣味に蕩尽、他人の働きで得たものをただ享受する 研究態度にも影響 創造でなくひたすら享受する ただ、研究態度は全てのテクスト、異本を厳密に比較、コンマ一つも疎かにしなかった 仏留学中(遊学というべきもの)に金に糸目を付けず買いあさった稀覯本、異本の数々があってこそ2020/12/29

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