出版社内容情報
『ショウコの微笑』『わたしに無害なひと』で人気を博し、数々の賞を受賞してきた作家の最新短編集。2018~23年作全7編。二人の関係に心揺さぶられる。
【目次】
内容説明
2018年から2023年までに書かれた中短編全7編。
著者等紹介
チェウニョン[チェウニョン]
1984年、京畿道光明生まれ。2013年、『作家世界』新人賞に入選して作家活動を始める。第五回、第八回、第十一回若い作家賞、第八回ホ・ギュン文学作家賞、第二十四回キム・ジュンソン文学賞、『わたしに無害なひと』で第五十一回韓国日報文学賞、『明るい夜』で第二十九回大山文学賞を受賞
古川綾子[フルカワアヤコ]
翻訳家。神田外語大学講師。NHKラジオ「ステップアップハングル講座『K文学の散歩道』」講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kibita
19
「返信」以降、「返信」「種まき」「伯母さんへ」「消える、消えない」は読んでいて苦しくて涙が流れた。 読み終えてからも、布団の中で反芻しメソメソと泣いた。読むというより、身に受けた感じだ。妻子を暴力で支配する為に利用される家父長制など滅んでしまえ。この作家は繊細すぎる。生きていくのが辛かっただろうと手を取りたくなる人達がいる。きっと私も手を取ってもらえたのだと思う。2026/01/24
フランソワーズ
10
「作家の言葉」にある。「人生はいつだって現在進行形で、誰も代わりに解決できない問題を解きながら一歩ずつ進んでいくだけだ」。その時々の失敗に直面し、傷つく不器用な女性たち。それでも何がしかのぬくもり、”ほんのかすかな光”を大切に抱いて、その後の人生を生きる女性たち。素晴らしい短編集です。2026/03/15
ようよう
6
好きな作家の最新作で手に取った。 過去作よりもリアルさが増した分、文学的な感興はやや後退し、はっきりとした目的(構造的な女性蔑視を浮き彫りにすること)を持った文章になっている。2026/01/19
GO-FEET
5
《パンデミックは終息しましたが、今も当時の影響は続いていると感じます。世の中は荒み、さらに暴力的な場所になったようです。世界のあちこちで戦争が起こり、互いを敵対視し、簡単に決めつけてしまう文化が、私たちの生きる空気の中に少しずつ染みこんでいっている》(「日本の読者の皆さんへ」チェ・ウニョン)昨今、このような世界で生きていくことの困難さをストレートに描いたこの短篇集、個人的にはシーラッハの「午後」と並んで、早くも2026年度のフィクション海外短篇部門ベスト上位進出決定!2026/01/15
saya
5
弱い立場にある人同士が連帯して生きていく中で、些細な出来事がお互いの信頼関係を築いたり壊したりしてしまう、人間関係の難しさや悩みを力強く書いている。どちらか一方を責めたりしないチェ・ウニョンさんのまなざしがやさしい。傷ついたことを恨んだりするのではなく、悔しかった、悲しかった、愛してる、そんな気持ちを抑えつけず声にすることが救いや希望となるような、そんな物語たち。2025/11/12
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