シンポジウム

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シンポジウム

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480831774
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

おしゃれで知的なスノッブたちがつどうディナーパーティーの進行を軸にして、草深い地方の闇に根ざす殺人と都会の軽薄な殺人が縒りあわされてゆく…。現代イギリスを代表する作家スパーク久方ぶりの邦訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

21
訳者がこの本を訳することが「楽しみでもあり苦しみでもあった」とコメント。シンポジウムといえば、今ではナントカ会場で開催される大々的な会議というイメージが一般的だが、もともとは「一緒に酒を飲む」という言葉からきており、饗宴とも訳される。本作はさしずめ狂宴か。 まともな人は誰一人として登場せずどこかずれている。凶眼のヒロインが一番怖い。ロバート・アルトマンOrウェス・アンダーソンOrポール・トーマス・アンダーソンで映画化してオタクな夫ウィリアムはフィリップ・シーモア・ホフマンに演じて欲しかった。2015/05/22

くさてる

16
まともなのかおかしいのか。どこかがズレている不穏な雰囲気をまとった人々が出会い、関わりを持ち、集まったディナーパーティで起こる事件。でも、事件は始まりではなく終わりにすぎない。ミステリでもなく普通小説でもない。そんなものよりただ、不穏で危うげで、奇妙極まりない。不思議な小説を読みました。2015/12/09

本木英朗

15
英国の女流小説家のひとりである、ミュリエル・スパークの長編のひとつである。俺は2006年に一度、読んでいた。「この作品には、根っからの悪人がいない。それだけに、彼らみなが、どこにでもいる普通の人々である」という翻訳者の言葉そのものだろうね、ウンウン。さすがは作者であります。でも1回目の感想の方がよかったので、みんなそっちを見ようぜ! https://bookmeter.com/reviews/1273574152025/04/18

本木英朗

12
若島正さんの『殺しの時間-乱視読者のミステリ散歩』で紹介されていた『シンポジウム』(筑摩書房)を読んでみた。アメリカ人の画家と裕福な未亡人が同棲しているヴィクトリア朝様式の邸に、8人の男女がディナーパーティへと招かれる。その参加者の中の一人、新婚カップルの妻、赤毛の美女マーガレットが物語の中心となる。彼女には謎めいた秘密があり、列席者の興味は彼女に注がれる。 (→)

タカオ

6
ハーリー・リードとクリス・ドノヴァンの家のディナーパーティーに集った10人は、それぞれが成功をおさめた知的で裕福な人たち。しかし誰もがみな少しずつまともでない。そしてパーティーの日に起こる悲劇。推理小説ではありません、なんといえばよいのでしょうね?とにかくマーガレット、やっぱりあなたは怖いです。原題symposiumの語源は古代ギリシャで「いっしょに酒を飲む」の意味だとか。ぴったりのタイトルです。2015/06/28

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