内容説明
紆余曲折を経て青年貴族ダーシーと結婚したベネット家の次女エリザベスの悩みは子供に恵まれないこと。結婚後初めてのクリスマスを新居ペンバリー館で多くの招待客を迎えて過ごすことにしたダーシー夫妻。がさつなミセス・ベネット、意地悪なダーシーの叔母レディ・キャサリン、エリザベスの最も信頼する姉ジェインなどが一堂に会したクリスマスの最中に露呈したダーシーの「過去」とは?そしてペンバリー館を去る決心をしたエリザベスの運命は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カナリア
7
ハッピーエンド。でも、オースティンの話と違って妙な緊張感がある。ダーシーの新事実発覚か。2008/02/24
橘曙似
6
二次創作による『高慢と偏見』のその後。お願いします、巻頭に人物紹介をつけてください…と何度思ったことか。エリザベスがリジー、エライザなのは覚えたが、他の人物が、ある時はファーストネーム、ある時は「~氏」「ミス・~」で、誰のことか混乱することが多々あった。しかしエリザベスとダーシー氏の、ラブラブ(笑)なくせに、相変わらず食い違ってばかりのやりとりは楽しかった。元作品の雰囲気を尊重した良質な二次創作がある点では、日本のような同人誌文化ほどではないにしても、ある意味イギリス人も結構オタク的だと思いました。2012/05/20
とむ
4
「高慢と偏見」の後日談なんだけども、私としてはうーん…となった。エリザベスがあまりに情緒不安定だし、現代的な文なもんで。各登場人物もそんなだっけ?って思うとこが多々あって。ただ、コリンズ氏はいつでもどこでも期待を裏切らない(笑)2015/05/31
nirokuya
4
プロによる完成された二次創作。オースティンの描き出した人物像が全く違和感なく動き回っていて、作者のオースティンに対する尊敬と愛情が伝わってくる。いつの時代も未婚には未婚なりの、既婚には既婚なりの悩みがあり、さらにデリカシーのない身内が絡むと、いっそう悩ましい…(-_-;) それにしても、ミスター・ベネットはそんなに早死にしたんですか?(笑)そこが一番驚いた。2011/04/24
timeturner
3
翻訳なので文体も同じかどうかはわからないが、登場人物たちの性格や物言い、そうした人々を描く際のドライで意地の悪い視点などはまさにオースティンそのまま。でも、この程度の続編はちょっと気の利いた書き手なら誰でも書けそうな気もする。2007/09/10
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