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内容説明
死者たちの声がきこえ、姿があらわれる。闇を裂く曳光弾…隠れている敵…流れるジミ・ヘン…ヘリの片隈の死体袋…急上昇と急降下…マリファナ・トリップ…ヴェトナムの戦場を最も深く体験したルポ文学の傑作完訳。
目次
息を吸って
ヘル・サックス
ケ・サン
照明弾攻撃
仲間たち
息を吐いて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
42
図書館本。ベトナム戦争特派員のルポタージュ。最前線にいくつも取材していて狂気と不条理と混乱と死を語る。著者はこの代表作を書いたあとに、映画『地獄の黙示録』『フルメタル・ジャケット』の共同脚本を手がけている。二つの映画の雰囲気そのまんまのルポだ。読んでいて気づいたが、映画地獄の黙示録で、M79グレネードランチャー一発で安眠を妨害するベトコンを仕留める、眼の座った兵士のエピソードがあるが、この本ででてくる。実際に見た話のようだ。文庫化求む。 2016/01/18
Hi
0
ベトナム戦争のルポルタージュ。ベトナムの気候、アメリカ側の戦略、戦場の様子などが克明に描かれており、概観を持った上でこの本を読み込むとベトナム戦争について深い理解が得られると思う。特徴的なのは兵士の心理描写であり、読み解くのは骨が折れるが、彼らが恐怖と高揚の狭間を揺蕩っているのだということは分かる。