中島敦の遍歴

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480823564
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

昭和十七年、一筋の光のように登場し、またたく間に逝った中島敦―その短い生涯の奥深い遍歴をたどりながら、とりわけ『李陵』『弟子』『山月記』『名人伝』そして「南洋書簡」を中心に、中島敦の文学の魅力を存分に論じる。

目次

中島敦伝抄(家;母;市民 ほか)
南洋書簡について
『山月記』と『名人伝』(『山月記』について;『名人伝』について)
『李陵』の構図
中島敦の天

著者等紹介

勝又浩[カツマタヒロシ]
1938年神奈川県生まれ。法政大学文学部卒。文芸評論家、法政大学教授。「我を求めて―中島敦による私小説論の試み」により第十七回(1974年)「群像」新人文学賞評論部門を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

11
"(中島敦は)この作品を遺して この世を去らねばならなかった。 それは果たして偶然なのか、天の意志なのか。私には、すっかり中島敦風にものを考える癖のある私には、文字の霊を知ってしまった『文字禍』のナブ・アヘ・エリバ博士が粘土板に圧し潰されてしまったように、 存在の仕掛け、 秘密を覗いてしまった中島敦が、 逸早く天に呼び戻されてしまったのだと、 そんなふうに思えてならない "2019/05/18

いのふみ

1
奇跡のごとく見做されていた状態から、人間としての像が感じられた。そういえば考えたことのなかった視点や文体への言及、論文ではなく硬めのエッセイのような調子で書いてあるのもよかった。2021/07/14

じゃくお

1
保留。2017/05/02

いちはじめ

0
中島敦が好きで読んだのだが、不満足。この種の評伝で満足したためしがないなぁ2005/01/01

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