内容説明
戦中戦後にわたる半世紀の証言。防衛費のGNP比1%枠突破、国家秘密法制定への動きと、時代はいつか来た道をたどりつつあるか、あの戦争体験は風化してしまったか。自己の戦争体験に固執しつつ創作活動を続けて来た『レイテ戦記』の作家は、時代の趨勢に警鐘を鳴らす。
目次
武藤貞一『戦争』
チャーチル『世界大戦』
記録文学について
白地に赤く
ルバング島の日本兵
戦争の思い出
「ニュールンベルグ裁判」を見て
私と戦争
この8月15日
フィリピン紀行
なぜ戦記を書くか
人間差別がたどる運命
フィリピンと私
ルバング島の兵士たち
私の中の日本人
妄想的な現実
ルバング島の悲劇
戦後文学の29年
38年目の8月に
一兵卒として〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
勝浩1958
9
「どんなに勇敢であっても兵士は死ぬ。それは取り返し得ないことである。将軍や参謀はめったに死なず、死ぬのは大抵名もなき兵士である。豊かな将来がむなしくされるのである。父母や兄弟、妻子への愛着を残して、死んで行ったのである。」これが戦争の真実だと大岡氏は訴えている。どのようなことがあっても、二度と戦争はしてはいけないのです。「日々の生活を保障してくれる企業に寄食している多くのサラリーマンがいる。いまだに中流意識を持ち、書を読み、酒を飲み、テレビで野球を見るのに満足している。かつて私もそんな人間だった。2014/11/16
寛理
0
☆☆☆☆☆ 再読。大岡昇平入門に最適な本だと思う2020/04/19




