出版社内容情報
今秋営業終了し、解体される小田急百貨店ビルは、新宿西口の顔として移りゆく社会と文化を映し出してきた。小田急百貨店の展覧会を通して読む戦後50年の歩み。
内容説明
あの日、新宿駅西口には「夢」があった―新宿発展への期待は、「西」にあった。まだ見ぬ副都心への玄関口として西口広場が完成した頃、百貨店もまた、人々の好奇心と期待に応えようとしていた。世界の秘宝、幻想絵画、刺青、プロレス、狂言師―小田急で繰り広げられた夢の展覧会から戦後日本を振り返る。
目次
第1章 小田急百貨店の開業
第2章 本館開業と文化大催物場
第3章 高度成長と若者の時代に
第4章 バブルの時代の文化戦略
第5章 宴の終わり
第6章 新宿西口考―「夢」の再開発
著者等紹介
志賀健二郎[シガケンジロウ]
1950年兵庫県生まれ。現在、渋谷ファッション&アート専門学校校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たらちゃん
3
今はもう姿を消してしまった新宿西口の小田急百貨店。あるのとないのとでは、街の景色が違い過ぎて愕然とした。その小田急の歴史の一端を紹介する本。2024/12/21
ナツ
2
図版や写真は少な目。 小田急百貨店を中心に百貨店の黎明期の催物場の役割や成り立ちを紹介。2023/02/20
takao
1
ふむ2024/12/23
katashin86
1
戦後その盛りを迎えた日本のデパート文化、そのあだ花のような「展覧会」事業を、著者が所属した小田急百貨店を中心に振り返る一冊。とともに副題の通り、小田急が先頭に立って作ってきた新宿西口の街の来し方行く末に思いをはせる。2022/12/10