ルポ 自助2020‐―頼りにならないこの国で

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ルポ 自助2020‐―頼りにならないこの国で

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480818584
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

出版社内容情報

2020年から始まった異常事態。クラスターと闘った施設、行政と対峙する保育園、敵視とされた夜の街のサバイバル……。彼らの声をつぶさにひろう。

内容説明

クラスターとバッシングにも負けなかった高齢者施設、園児を守るために言いなりにはならない保育園、ギリギリのところで成り立っていた家庭のゆくえ、再チャレンジに現れた壁、コロナ禍で店を手放す勇気、ライブハウスと夜の街のサバイバル、親と会えない難病の子どもたちからみえる強さ。コロナ禍によって窮地に追い詰められた人々は、いかに自らの力で困難な状況を打開し、新しい時代をどんなふうにつくり上げていこうとしているのか。

目次

第1章 高齢者施設で起きた未知のクラスター―グリーンアルス伊丹
第2章 六本木の女として街を去りたい―クラブ・オーシャン
第3章 保育園児の命を守るための闘い―西寺尾保育園
第4章 虐待下の子供たちを救え―江戸川区児童相談所ほか
第5章 教育という名の支援の場―定時制高校
第6章 音楽の消えた日―live House Rumio
第7章 夜の街と呼ばれて―クラブ・ロマンス
第8章 病児保育の崩壊―大川こども&内科クリニックほか
第9章 予告された自殺の記録―帝京大学溝口病院精神科
第10章 難病の子供たちを救え―国立成育医療研究センターほか

著者等紹介

石井光太[イシイコウタ]
1977年、東京生まれ。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている。小説や児童書も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

105
コロナ禍の混乱の中、不安は誰もが抱えている。とは言え日々流れるニュースは、狭い日本の中でさえやはりどこか他人事なのだ。それが自分の閉塞感と混じるとき、途端にマグマの噴出口を作ってしまう。10の場所を取材したこのルポは、日本の、そして世界の至る所に出来た崖っぷちと繋がっている。そこで己の責任を果たそうと踏ん張っている人たちに胸が熱くなった。たくさんの怒りもあった。自分の持っていた偏見を恥じたりもした。この本を読むのは、今でなければならない。後で思い出話として読むのでは意味がない。私たちは同じ船に乗っている。2022/02/07

しゃが

71
コロナ禍になった2020年、高齢者施設、子ども施設、医療機関に起こった事態を、エッセンシャルワーカーたちがどう自らの力で状況を打開したのか振り返える。確かにあの頃はコロナに関する正確な理解もなく、闇雲に恐れていた。介護や医療機関の面会の制限や日常業務の増加で、今も従来のサービスが受けられない現状は苦しい。特に子どもの環境は厳しく、「居場所」がなくなったりして追い詰められていく。その中「自助・共助の後には公助がある、安心してください」もあった。が、登場人物たちは一途に人間として、仕事への矜持からの自助なのだ2022/03/07

AICHAN

42
図書館本。新型コロナのパンデミックを受けて菅政権は「自助・共助・公助」を打ち出した。しかしコロナ禍のもとで多くの人が自助ではやっていけず、多くの企業が倒産し自殺者が増えた。「自助」を先頭に掲げた頼りないこの国で、人々はどう生きているのか。この本は、ルポライターの石井光太が、コロナ禍で苦悩する人々に焦点を当てて「自助」の実態を示す。「自助」には限界がある。「公助」が優先されるべきだ。2022/04/10

読特

37
イメージを正しく伝えないマスコミ。バッシングされる夜の街とライブハウス、そして感染者を出した高齢者施設。歯車が狂った行政。感染の危険性を利用者に伝えられない保育施設。再び引きこもる元不登校の高校生。リストカットを再開する養護施設の児童。病児保育の崩壊。疲弊する難病の子供。我慢を強いられるその兄弟。増える女性の自殺。整わぬ検査体制。正直ものが損をする。乏い公助の中、自助で立ち上がろうとする人たち。炙り出せれたこの国の歪み。考え、正していくという自助。それはコロナ禍の被害にあっていない人にも必要なこと。2022/03/01

ぽてち

34
2020年1月中国武漢で確認された新型コロナウィルス感染症は、瞬く間に世界中に広がった。日本も例外ではなく、4月7日には7都府県に緊急事態宣言が出された。9月に就任した菅総理は、「自助・共助・公助、そして絆」を掲げ、コロナ禍で疲弊した人々をさらに突き放した。本書は高齢者施設やクラブ、ライブハウス、さらには児童相談所や病院などを丹念に取材し、コロナ禍を人々がどのように生き抜いたかを描いたルポだ。ただつらい、苦しいだけではなく、新たな道を模索する人々の姿に力強さを感じた。この国はおかしいが捨てたものでもない。2022/05/13

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