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出版社内容情報
道路沿いにひっそりと佇み、ドライバーたちに食事を提供する人々。クルマ社会、外食産業の激変とともにあった、その人生とは?道路沿いにひっそりと佇むドライブイン。クルマ社会、外食産業の激変の荒波を受けながら、ドライバーたちに食事を提供し続けた人々の人生と思いに迫る傑作ルポ。
橋本 倫史[ハシモト トモフミ]
著・文・その他
内容説明
激動の時代に、ドライバー客を迎え続けた店主たちの半生。気鋭のライター、長期取材による傑作ノンフィクション!
目次
プロローグ 酪農とドライブインの町 直別・ミッキーハウスドライブイン
1 ハイウェイ時代
2 アメリカの輝き
3 花盛りの思い出
4 移りゆく時代に
5 店を続けること
エピローグ 戦後 鹿児島・ドライブイン薩摩隼人
著者等紹介
橋本倫史[ハシモトトモフミ]
1982年広島県東広島市生まれ。学習院大学卒業。2007年よりライターとして活動。また、2007年にはリトルマガジン『HB』を創刊。以降、『hb paper』、『SKETCHBOOK』、『月刊ドライブイン』などのリトルプレスを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
196
読み友さんのレビューに誘われて。そういえば【ドライブイン】見かけなくなりました。(私の住む田舎でも昔はあったのよ💦)懐かしさと共に読みました。昭和の良き時代の名残りと言ってしまうのもなんだが、ここに日本の『今』が見えます。丁寧な取材に人々の表情が暖かくなるのに、写真がモノクロで寂しさが増すのは作者の思惑があるのでしょうか。高齢化、後継者不足、高速道路の発達、コンビニ等の出店・・等々この先消えゆくのか?時代とともに、否、地域と共にあったのだなぁ。エピローグの鹿児島、これはもう胸がいっぱいになった。2019/04/15
ホークス
74
絶滅に向かうドライブインを取材し、まさに風化しつつある「その土地と人の記憶」を炙り出した一冊。1950〜70年代に流行ったドライブインを今は高齢の経営者が支えている。道路建設と観光ブームの中で、豊かさを夢見て家族ぐるみでチャレンジした人々。食事から宿泊や物販にも乗り出した激動の日々が俄かに蘇る。夢の跡は広いぶん無残にも見え、だからこそ時代の証人に相応しい。一方で特異な業態として根付いた沖縄のA&W、平塚のアメリカ文化憧憬の店などにはドライブインの新しい魅力を感じる。著者の誠実な語りも素晴らしい。2020/01/24
R
63
ドライブインの今、そして、往時を丁寧に綴ったルポでした。大変真面目な内容で、もっと面白おかしい感じかと思ったけど真逆で、過去の華やかな時代のこと、今の哀愁と呼ぶにふさわしい姿、どちらも詳細に調べられていて読み応えがある。どのお店も、はじめは素人で、頑張って勉強して料理を覚えた人ばかりだったり、昭和という時代のよきにつけ、あしきにつけのおおらかさが見られて興味深い。自販機だけしかない店とかが最先端だった時代に生きていたが、経験していないだけに見たいと思ってしまう。2019/04/13
ヒデキ
57
どっかの深夜テレビに出てきそうな 場所を切り盛りされてきた多くの人たちの姿が、 ご主人の背中に見えてくるようです ドライブイン・・・近くでもここ数年で幾つかが無くなっていきました。 道路自体が、いつの間にか旧道になってということも 道を走っていると目にします また、道を走る楽しみが、増えてしまいました2023/05/20
竹園和明
57
昭和40年代の空気そのままのドライブイン。国道沿いに『めし』なんて大きな看板を掲げて定食も丼物も麺類も、何でも豪快な味と量でドライバーのお腹を満たしてくれます。全国に存在するドライブインを取材し、店主の歴史にスポットを当てた本。清潔でマニュアル通りの応対が売りのファミレスもいいけど、ラフで大雑把なドライブインにはまた違った良さがある。それはきっと、店主が歩んできた経緯がお店のカラーになって風情をもたらすからだろう。人にドラマ有り。そこを真摯に取材している著者の姿勢がとても良かった。2019/04/15
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