有馬稲子―わが愛と残酷の映画史

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480818478
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

出版社内容情報

銀幕や舞台で活躍を続ける大女優が語る、小津安二郎、内田吐夢、今井正、市川崑ら名監督の素顔。そして知られざる実生活……。

有馬 稲子[アリマ イネコ]
著・文・その他

樋口 尚文[ヒグチ ナオフミ]
著・文・その他

内容説明

宝塚歌劇、映画、テレビ、舞台…芸歴70年に及ぶ大スターが語る映画黄金期から現在まで。小津安二郎、市川崑、内田吐夢、今井正、小林正樹ら名監督、そして、佐田啓二、中村錦之助ら名優たちの素顔とは?

目次

はじめに(有馬稲子)
第1章 釜山から宝塚へ
第2章 東宝とにんじんくらぶ
第3章 松竹と小津安二郎
第4章 日本映画黄金期と今井正、内田吐夢
第5章 中村錦之助との結婚
第6章 映画から演劇へ
補章 映画女優としての有馬稲子(樋口尚文)

著者等紹介

有馬稲子[アリマイネコ]
大阪府池田市生まれ。幼年時代を釜山で過ごす。戦後引き揚げ。1948年宝塚歌劇団入団。53年映画界に転身し、小津安二郎監督『東京暮色』、今井正監督『夜の鼓』、内田吐夢監督『浪花の恋の物語』など、出演総数は七十数本を数える。また舞台でも東宝の『奇跡の人』や『風と共に去りぬ』に出演。宇野重吉の劇団民藝に参加

樋口尚文[ヒグチナオフミ]
1962年生まれ。映画評論家、映画監督。著書に『グッドモーニング、ゴジラ 監督本多猪四郎と撮影所の時代』『実相寺昭雄 才気の伽藍』ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

19
若き日の美しさが際立つ。フィルモグラフィーも輝かしい。ゴテネコと称されながらも、五社協定厳しき中自己主張を貫き通す。そんな賢明な彼女も、ある男性に翻弄される。86歳の現在、その傷は癒えるどころか、深まるばかり。不誠実な関係は、往々にして女性が犠牲となる。2019/10/05

まぶぜたろう

12
私にとって有馬稲子は、この人が出てたらとりあえずは映画館に行く女優の一人ではあるのだが、本作はちょいと物足りない。ま、大女優へのインタビューって割とこんなもんで、優等生的にまとまっちゃうのな。今の映画界とは想像もつかない銀幕の大スターなんだから、仕方ないんだろうけど。俺としては有馬稲子史上最もエロい「充たされた生活」と、何度見ても寝る「告白的女優論」あたりの新世代監督との話をもっと聞きたかった。とはいえ「監督」との不倫ネタを名を隠して、しかしあからさまに語る、女の業めいた凄さと、「監督」の鬼畜ぶりな。2025/03/05

shushu

5
日本映画が全くパッとしなくなってから物心ついた身には、有馬稲子というと舞台「はなれ瞽女おりん」の印象ばかりだが、小津安二郎の「東京暮色」を始め黄金期の日本映画監督の様々な作品に出演していたのだ、ということを知った。様々な作品について語っているが、演技だけではなく、映画化の提案や岸恵子や香川京子と共に制作プロダクションを起こすという幅広い活動をした様子もあり、是非作品を見てみなくては、と思う。タイトル通り映画に特化しているので、舞台に言及はほとんどない。調べたところ、以前の著書があるので、そちらを読もう。2018/12/11

まさやん80

4
有馬稲子さんがこれまでの映画人生を語る対談集。 樋口さんが事前によくリサーチして、有馬さんの記憶を引き出していく。やはり対談者が優れていると引き出される言葉も豊かになる。有馬さんは多くの映画に出演しているが、やや出演作に恵まれないところがある。そうした世評を彼女自身気にしている向きもあり、そこを弁護するような発言も微笑ましい。 いずれにせよ、映画全盛期に活躍した映画人のインタビューは貴重であり、今後もそうした証言を拾っていってほしい。2018/10/11

tetsubun1000mg

2
往年をテレビで見たことがある、昔はきれいだったのだろうなという女優さん位の認識でした。   本人の当時の写真を見ると、元宝塚で若いころは洋風の美人に見えます。  読んでいくと羨ましい話よりも映画の絶頂期に現場の第一線で仕事をした人の苦悩が少しわかった気がします。また、映画スターって大変な激務だという事がわかりました。 かつて有名だった監督や男優、女優、カメラマンの思い出も女優の見方として面白い内容でした。 元気なうちに本人から取材できてよかったなあと思いました。2018/08/22

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