独特老人

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  • サイズ B6判/ページ数 562p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480818171
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0095

内容説明

彼らは誰かに喋らずにはいられない。たった今見出した世界の秘密についての発見を、とにかく色あせないうちに、消失しない間に、誰かに話さなければならない。人生は短く、芸術は長い。これが自分だけの思想であるなどという、けちなことは言っておれない。各界を代表する老人たちに話を聞いたインタビュー集。

目次

森敦(作家)
埴谷雄高(作家)
伊福部昭(作曲家)
升田幸三(棋士)
永田耕衣(俳人)
流政之(彫刻家)
山田風太郎(作家)
梯明秀(経済哲学者)
淀川長治(映画評論家)
大野一雄(舞踏家)
杉浦明平(作家)
下村寅太郎(哲学者)
杉浦茂(漫画家)
須田剋太(画家)
安東次男(詩人・俳人)
亀倉雄策(アートディレクター)
細川護貞(文人)
水木しげる(漫画家)
久野収(哲学者)
芹沢光治良(作家)
植田正治(写真家)
堀田善衛(作家)
多田侑史(裏千家執事)
宮川一夫(映画キャメラマン)
中村真一郎(作家)
吉本隆明(詩人・評論家)
鶴見俊輔(哲学者)

著者等紹介

後藤繁雄[ゴトウシゲオ]
1954年、大阪に生まれる。編集者/クリエイティブディレクター。「独特編集」をモットーに写真集、アートブックを数多く制作。また、インタビュアー、ライターとして『エスクァイア』、『花椿』などで活動。現在、坂本龍一らとスタートしたアートユニットcode(www.code‐re.com)が発行する『unfinished』編集長をつとめる。2001年より、銀座資生堂の文化サロン「WORD」のプログラム・デイレクター、KIRIN PLAZA OSAKAのコミッティメンバー、ストリートアートの運動体artbeatを立ち上げるなど、新しい文化創出のための仕事に精力的に取り組んでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

maimai

9
亀倉雄策、森敦、山田風太郎、堀田善衛、埴谷雄高、吉本隆明、水木しげる、流政之、中村真一郎、伊福部昭、升田幸三など、錚々たる(?)老人28人へのインタビュー。現場にいて一緒に話を聞いているかのような臨場感。今となっては全員故人だが、本が出版された2001年12月の時点で、すでに約3分の2が亡くなっていた。日本文化の重鎮たちのいわば最晩年の肉声をとらえたとともいえる一冊。読み終えるとなにやら巨大な何かが胸の中で渦を巻くような、不思議な感慨にとらわれる。最後の鶴見俊介と編者のやり取りは圧巻。2020/03/24

kao

1
やはり『先生』(先に生まれた人の意)の話はどんな話でも聞けるなら聞いた方が絶対にいいと思う。たくさんの考え方・生き方を知っておくのは自分の頭ん中を柔軟にしてくれるしね。 中でも私の魂を鷲掴みした老人達は大野一雄・淀川長治・久野収・中村真一郎そして沼正三! 皆様どうもありがとうございました。2015/04/21

だーよし

0
ダントツで森敦、追って吉本隆明に感銘を受けました。総勢20数名のなかには無頼派のような面々も登場するが、森敦に感じられる「自由さ」と比べたら恐ろしくつまらない。独創的な思索を重ねたひとは、人知の及ばない所で生きるのかも知れません。2015/08/01

いのふみ

0
いろんな老人が好き勝手に好き勝手なことをしゃべくっている。こちらの無知ゆえ、何を喋っているか分からない人も結構いるが、みんなキレていて、パンクに見え、よい意味で「狂って」見える。そこが面白い。2013/11/12

death.intheabandonedballroom

0
人は仙人になる。妖怪になる。2010/07/15

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