出版社内容情報
私たちの社会は、「合理的に考える」人がお金持ちになるようにできている。子どもが自分らしく幸せに生きるために必要な知識を、ゲーム形式で楽しく学べる。
内容説明
人生の資源(お金や時間)は有限。だから必要なことはただ一つ、「合理的に考える」です。この本の目的は、家庭という安全な場所で、子どもが市場経済のルールを体験できるようにすることです。難易度に応じて初級レベル、中級レベル、上級レベルの3つに分けてあります。
目次
1 なにかを選べば、別のなにかをあきらめなければならない
2 お金はどのように増えていくのか
3 楽しいことはすぐに慣れてしまう
4 人生で大事なことはすべてギャンブルが教えてくれる
5 時間には値段がある
6 市場でお金を生み出すには
7 はたらくってどういうこと?
8 ハックする
特別ステージ 人生で役に立つ7つの法則
著者等紹介
橘玲[タチバナアキラ]
作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。06年『永遠の旅行者』(幻冬舎)が第19回山本周五郎賞候補。『言ってはいけない―残酷すぎる真実』(新潮新書)で2017新書大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuma Usui
34
子どものためのお金持ちになる為の方法を紹介した一冊。親が子どもにお金について教えるためにもタメになる内容。お金を持つ目的は、人生で直面する時間制約などのトレードオフの問題を解決する手段として使うためで、限界効用を通じて無闇にお金持ちになることを推奨しているわけではない点に面白さを感じた。また、簿記や経済学、統計学で利用される概念や単語(時間割引や大数の法則など)を使いつつ平易に説明しているが、大人でも十分に勉強になる内容と思う。200ページに満たないページ数で、再度読み返して確認するのもよさそう。2025/03/09
りょうみや
27
橘氏のこれまでの本のエッセンスを子どもにも理解できるかもしれないレベルにまとめてくれている。経済学、行動経済学、進化心理学的な考えが身につく。お金持ちになれるというよりは、貧乏にならない、当たり前のことを当たり前にするだけでよいことがあるくらいの捉え方でよいと思う。うちも小学高学年の息子と一緒に少しだけ読んでみたけどまあまあ興味を持って理解できたようだった。2024/12/30
Roko
26
橘さん自身、読者は大人だけと思っていたのだそうです。でも、「親子で読んでいます」とか、「橘さんのファンです」というお子さんに出会ったりしたことがあって、子供向けの本を書いてみることにしたのだそうです。ですからこの本は、世の中の仕組みについて、とても分かりやすく書かれています。ある意味、大人だってここから始めた方がいいんじゃないかと思う点がたくさんありました。いやいや、すっごく勉強になりました。 #親子で学ぶどうしたらお金持ちになれるの #NetGalleyJP2024/12/31
ta_chanko
24
20%の努力で80%の到達度に到達できるが、そこから達成度を100%にまで高めていくには、途轍もない努力を要する。ゆえに、多くの人にとってゼネラリスト戦略は有効(だが取り組んでいる人は少ない)。一方、スペシャリスト戦略は狭き門だが、得意かつ好きなことであれば続けられる。他に知っておきたいこと。複利・レバレッジ・コスパ・トレードオフ・ニッチ・ハック・ダンバー数(150人)などなど。2025/04/30
kanki
22
市場経済は合理的に考える人が金持ちになる仕組み。お金はトレードオフ問題を解決できる。毎日の宿題をサボると経済格差は福利で広がる。AIの時代だからこそ、格差は広がる。ルール守ったり親の言うこときいたほうが、コスパがいい。とても分かりやすくためになった2025/03/17