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出版社内容情報
150人が語り、150人が聞いた大阪の人生。大阪に生きる人びとの膨大な語りを1冊に収録した、かつてないスケールで編まれたインタビュー集。
内容説明
一五〇人が語り、一五〇人が聞いた大阪の人生。
目次
どこでやってんのって聞かれて昭和町っていうたら友達にめっちゃ笑われたみたいなんですよ。「難波とか南とか北ちゃうん!どこやねんそれ!」みたいな(聞き手=明石珠美)
たまたま暦を見たんですよ、神宮館とかありますでしょ。そしたら適業が書籍業って書いてあったんです。「あ、これだったらいいんだわ」と(聞き手=足立琴音)
うちのおかんは俺にだけよう言うてたんや、人に間に合う人間になれいうて(語り手=杉浦正生 聞き手=安達宏和)
今までは必死で何でも自分一人でやってきたけれど、少し甘えられるようになったのが六〇過ぎてからです(聞き手=阿部朱音)
こんなん好きやろとか言って、ほんでいきなり山を降りて、踊らされて。それが始まり(笑)(聞き手=池田アユリ)
もう正直邪魔くさいわほんま…耳いらんねんやったら残せよって思うもん(聞き手=石浦光代)
チャイムが鳴っているの、聞くのものすごく懐かしいし。で、職員の声とか、放送の声とか、あと、入り口の上に飾ってある絵、私のきょうだいが描いた絵なんです(聞き手=石田賀奈子)
私は私のお父さんみたいな人と結婚したかったん(聞き手=板坂淑子)
全部、嘘のかたまりや(聞き手=李ナオ)
「もう聞かへんから、最後に聞かせて。あんたはお父さんか、お母さんか」って。私は「お父さんやで」と。「よし、わかった!ほなお父さんやな」と(聞き手=井上司)
お父さん、タオルをすっごい、絞ってくんねん(笑)。あの、カラッカラになってんちゃん!っていうくらい(聞き手=井之上日向子)
じゃあ別に、本当に手術します、切ります、になったときに別に捨ててなくてもまあいい。それはそれでね、話のネタとして面白いやん。永遠の童貞ですって(聞き手=井上瑞貴)
楽しかったーとか言って帰っていく人多いからな。漫談ちゃうねん、言うねんけどな(聞き手=今堀紗理奈)
なんで俺だけ小遣いくれるのかなあって。それが本当の母親やったんやろうけどなあ。産んだ子はどうしても恋しいから見に来るんやろうなあ(語り手=富永武 聞き手=上田假奈代・岸政彦)
お父ちゃんが写真撮ったら、写真にお父ちゃんが写ってない。アルバムにな。お母ちゃんと子どもは写ってるけどもお父ちゃんは写ってない(聞き手=潮佳澄)
でも営業許可申請することによって、毎年確定申告せなあかんくなるやんか。どっちや、と(聞き手=大川将)
援助交際とかパパ活を通して、一番しんどいのってやっぱりこういう感覚が壊れること。感覚の崩壊って本当に元に戻すのが大変(聞き手=大久保遙)
朝三時に家出るやん、そしたら回す時間もないし、取り込む時間もないから、今のこのちょっと発酵させてる時間に、洗濯物干したいみたいな(聞き手=太田紗華)
もうパチンコでも何でもいいから借金つくったろう思って、わざと(聞き手=大坪加奈子)
でっかいやつばんばんばんて置いて「今日は白菜描こう」みたいなんで私が描いたら「あんた小さすぎるわ!」(聞き手=大野卓)〔ほか〕
著者等紹介
岸政彦[キシマサヒコ]
1967年生まれ。社会学者・作家。京都大学大学院文学研究科教授。主な著作に『断片的なものの社会学』(朝日出版社、2015年、紀伊國屋じんぶん大賞2016)、『リリアン』(新潮社、2021年、第38回織田作之助賞)、『東京の生活史』(編著、筑摩書房、2021年、紀伊國屋じんぶん大賞2022、第76回毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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