出版社内容情報
未曽有の大災害と原発事故の後、言葉を交わしあうことを強く望んだ染織家と作家。長年の友人である二人が、残された時間を自覚する中で実現した対談と往復書簡。
内容説明
―未曽有の大災害と原発事故の後、言葉を交わしあうことを強く望んだ染織家と作家。長年の友人である二人が、「一日一日が最後のような日々」の中で、切望し実現した対談と往復書簡。
目次
二〇一一(平成二十三)年(志村ふくみより石牟礼道子へ 三月十三日;志村ふくみより石牟礼道子へ 七月三十日;志村ふくみより石牟礼道子へ 八月八日 ほか)
二〇一二(平成二十四)年(石牟礼道子より志村ふくみへ 一月二十日;志村ふくみより石牟礼道子へ 一月三十日;石牟礼道子より志村ふくみへ 二月二十四日 ほか)
二〇一三(平成二十五)年(石牟礼道子から志村ふくみへ 五月四日;石牟礼道子より志村ふくみ、洋子へ 五月二十七日;石牟礼道子より志村ふくみ、洋子へ 五月三十日)
著者等紹介
志村ふくみ[シムラフクミ]
1924年滋賀県近江八幡に生まれる。55年、植物染料による染織を始め、57年、第四回日本伝統工芸展に初出品で入選。83年、『一色一生』(求龍堂)により大佛次郎賞受賞。86年、紫綬褒章受章。90年、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。93年、『語りかける花』(人文書院/ちくま文庫)により日本エッセイスト・クラブ賞受賞。同年文化功労者に選ばれる
石牟礼道子[イシムレミチコ]
1927年熊本県天草郡に生まれる。69年に刊行された『苦海浄土―わが水俣病』は、文明の病としての水俣病を伝えるものとして注目される。翌年、大宅壮一賞に選ばれるが辞退。73年マグサイサイ賞、86年西日本文化賞受賞、93年『十六夜橋』で紫式部文学賞受賞。2001年、朝日賞受賞。02年『はにかみの国―石牟礼道子全詩集』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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