出版社内容情報
やろうと思ったけどできなかったこと、やる前に考えてしまったこと。不毛な考えが豊かに花開く、「日経MJ」連載から厳選したエッセイ123本詰め。
内容説明
やろうと思ったけどできなかったこと、やる前に考えてしまったこと。考えすぎのプロが紡ぐ、不毛で豊かなエッセイ123本。
目次
1 どうしたらいいんだろう(三角コーナーの現状;同じ空を見てるんだよ ほか)
2 そもそもそれって(好きな矛盾;謙遜の上積み ほか)
3 思い出すだけでも(小学校の呼吸;矛盾!矛盾!矛盾! ほか)
4 考えすぎじゃない(ぬいぐるみの年越し;手の甲メモ ほか)
5 何かをしない(曖昧を欲する;郵便物を待つ ほか)
著者等紹介
武田砂鉄[タケダサテツ]
1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。近年ではラジオパーソナリティーも務める。『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、のちに新潮文庫)で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
111
そんなこともあるよね~と、頷くこともありながらの1冊。毎日、何気なく気づいたり、ふと浮かんでは消えていくことが綴られている。ふと浮かんで消えて、それでいて、また浮かんでくることも多いように思う。ああ~、まただあ~・・と。それはそれでいいのかもしれないが、時々は、そこに大きな種がありそうだ。2022/10/10
hiace9000
102
思考の達人、武田さんエッセイ集。何げない日常に物思う呟き123本。べつに怒ってはないけど思うところはありますよねという視点から選ばれる言葉と、めくるめく思考に何度もクスリ。三角コーナー、同じ空を見てる、好きな矛盾、野球のたとえ話、で?、など共感と発見と呟き満載。なるほど人は、したことの量より、しようと思ったけどできなかったことや、ひとまず考えてしまったことの方が多い。読後は武田さん予言の通り、それなりの充実感と(やらなきゃいけないことがあったのに2時間も読書してしまった)不安感が私の中で混じっているのだ。2022/08/10
M
80
武田砂鉄さん初読み。あえて著者情報や評判を耳に入れないまま読んでいて、「謙遜の上積み」の出だしで、えっ著者ってまさか女性だったのかな、と焦る。このあとを読んでいくのに心の整理がつかなそうなのでググって男性と判り、落ち着いたようなつまんないような気持ちに笑。自分もついグダグダと思考してしまう癖があるが、著者の、結論までぼんやりなところがいい。「終わらない電話」が可笑しかった。ちなみに私はエスカレーターとエレベーターの区別は、視覚的に長い乗り物(エスカレーター)=文字数が長い、長い繋がりで記憶させています。2022/11/09
イケメンつんちゃ
45
いくら何でもコンビニでアイスが売り切れたなんて絶対ありません 心より尊敬しております 毛利小五郎名言集 いゃーあ実に面白かった 先輩が薦めて頂いた本の作者で 図書館の棚にあった この作品 分かる分かる エッセイなのかコラムなのか 僕がめざしているベクトル 読みたいより書きたい 同級生さくらももこイズムを 受け継ぎたいと思います 「アイスがない」の答え ビジュアルが先かアナログが先か 最近多い 映画見てからの読書 なかなかね 先にシネマ良いのに 昨日の大敗北ショック オートクチュールとプレタポルテ 関屋記念2024/09/10
Kazuko Ohta
40
喫茶店で背中にナポリタンが降ってきたら普通怒りませんか。それで腹を立てないって、どんだけ心の広い人なんだと思ったけれど、一応そこここで不機嫌になったりムッとしたりはしている模様(笑)。ドラッグストアでの買い物、ごはん半分の話など、思わず頷いてしまう。最後の最後に驚く。だって私は本作を読みはじめた日、ベッドの角で足の小指をぶつけて悶絶したから。幼少の頃からあちこちにヒビを入れた経験があるので、骨に異常を来していればもっと痛いと日にち薬を選択。真紫だった小指がようやくマシになってきたところで読了とは奇遇です。2022/09/30
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