忖度しません

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480815576
  • NDC分類 019
  • Cコード C0095

出版社内容情報

コロナ禍で露呈したのは、日本には生活困窮者がこんなにいるということだった! 一億総中流は過去の夢。なぜこうなったのかを本を読んで考え続けた同時代批評。

内容説明

あなたも、わたしも、この国の当事者。自分の言葉で、ちゃんと語るために。考えるためのヒントがいっぱい。激動の時代を、本を読んで考え続けた5年間、42の同時代批評。

目次

バカが世の中を悪くする、とか言ってる場合じゃない(「反知性主義」を批判するあなたの知性;誰が北朝鮮拉致問題をねじ曲げたのか ほか)
戦後日本の転換点はいつだったのか(戦後日本のピークはいつだったのか;戦後日本の右旋回はいつ起きたのか ほか)
わかったつもりになっちゃいけない、地方の現在地(観光でも基地でもない、沖縄の実像;アイヌ民族は「未開の民」だったのか ほか)
文学はいつも現実の半歩先を行っている(認知症が「文学」になるとき;セクシュアリティと小説のトリッキーな関係 ほか)
当事者が声を上げれば、やっぱり事態は変わるのだ(彼女が「フェミニスト」を名乗るまで;セクハラと性暴力をめぐる由々しき誤解 ほか)
番外編 新型コロナウイルスが来た!

著者等紹介

斎藤美奈子[サイトウミナコ]
1956年新潟市生まれ。文芸評論家。1994年『妊娠小説』(筑摩書房)でデビュー。2002年『文章読本さん江』(筑摩書房)で小林秀雄賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

110
あの斉藤美奈子さんが忖度しないと言うのだから、かなりのことを期待して読みました。連載物で一つのテーマに、三冊の本を取り上げて語る、社会時評と書評を兼ねたような構成。切れ味鋭く問題をえぐってるのですが、あまり気乗りがしませんでした。著者の問題ではなく、私自身の問題でした。政権批判など”床屋談義”は、もう食傷気味なのです。その中で目に止まったのは「戦後日本のピークはいつだったのか」という問いかけ。今日の日本が「下り坂の時代」に入っているのは自明のこと。するとピークはいつだったのか?それは1985年だった。2021/01/15

trazom

89
斎藤さんが「忖度する」なんて誰も思ってないから、このタイトルは笑っちゃう。期待に違わず、とても面白い。政治、経済から、文学、フェミニズムなど幅広いテーマごとに、あえて考え方の対立する三冊の書籍を取り上げて論じるから、議論の幅が広くなる。新自由主義や歴史修正主義に対して批判的という斎藤さんのスタンスは明確で、快刀乱麻の切り口は歯切れがいい。この本の魅力は、テーマに対する論考と三冊の書籍に対する書評を同時に楽しめることにある。忖度しない斎藤さんが「好書」として紹介している本は、是非読んでみなくては…。2020/11/01

とよぽん

72
表紙から受ける印象とは違って、内容はなかなか重苦しいことを切れ味抜群の言葉で斬りさばいた凄い1冊だった。少し前に『中古典のすすめ』を読んだときよりも本書の方がもっと鋭い感じがする。社会時評と書評を兼ね備えた文章で、毎回3冊の本を取り上げて論じ比較する。その選書が的確で、読者の視野を広げてくれる。「あとがき」にみんな、つまらぬ忖度はやめて、いいたいことはいったほうがいい、と斎藤さんのホンネが。当事者が声を上げれば事態は変わるのだと。2021/01/05

もりくに

62
出版社のPR誌はどれも小振りだが、なかなか面白い。私がたまに訪れる本屋は(その店しかない!)マガジンラックに岩波書店の「図書」が差してあるので、ありがたく頂戴して、愛読している。本書の基となった「世の中ラボ」が連載されている「ちくま」も強力だ。斎藤美奈子さんと「忖度」しない二強を形成する金井美恵子さんの「重箱の隅から」も十分に笑わせてくれる。本書は2010年代後半の論考だが、10年代前半のキーワードが「危機感」に対して、後半は「倦怠」ないし「停滞」だ、と。象徴は、安倍政権の居座りと、「忖度」だ、と。→2022/02/09

まこみや

49
もちろん社会的・歴史的な因果関係を一つに限定することは不可能なことだが、今の日本の劣化、特にその政治に主導される劣化はいつ始まったのだろうか。著者によれば、一つの大きな要因は村山内閣の行った「小選挙区制」だという。その後、新自由主義と国家主義を標榜する、中曽根、小沢、橋本を経て、小泉がダメ押しして、最後に安倍晋三が完膚なきまでに破壊した。ここに至って完全に鍋の底が抜けてしまった。僕もその一人だが、今や誰もその先に待っているものを直視する勇気がなく、目先のお祭りに浮かれたフリをしているような気がします。2021/02/07

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