出版社内容情報
作家・詩人として日本文学の最前線を疾走する川上未映子と当代一の人気歌人・穂村弘が、人生のワンダーを求めて、恋愛・創作・生活等々を縦横無尽に語りつくす!
内容説明
人気作家と人気歌人がジャンル、性別、世代を超え、創作の秘密から恋愛観、ひとに言えない性癖まで78のキーワードで友情の限界ギリギリまで攻めあった迫真のトークセッション!
目次
打擲
おめかし
香水
永遠
未来
便箋
銀色夏生
人たらし
ペット
兄弟姉妹〔ほか〕
著者等紹介
川上未映子[カワカミミエコ]
1976年、大阪府生まれ。2007年、「わたくし率イン歯ー、または世界」が芥川賞候補となる。2008年、「乳と卵」で芥川賞、2009年、『先端で、さすわさされるわそらええわ』で中原中也賞、2010年、『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、柴式部文学賞、2013年、『水瓶』で高見順賞、『愛の夢とか』で谷川潤一郎賞を受賞
穂村弘[ホムラヒロシ]
1962年、北海道生まれ。歌人。1990年、『シンジケート』でデビュー。以後、短歌のみならずエッセイ、評論、絵本など幅広く活躍している。2008年、『短歌の友人』で伊藤整文学賞を、連作『楽しい一日』で短歌研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
223
穂村弘さんと川上未映子さんの対談集!お2人共大好きなのですごく読むの楽しみにしていました♡お2人と編集部の方が選んだ78のキーワードを元に語り尽くす!お2人が仲良しなのは知っていましたが本当に親しいことがよくわかりました★ブレないお2人で未映子さんらしさ、ほむほむらしさを感じます!「喧嘩」「依存」等ホント対照的で面白かったです(笑)対談なのでエッセイとはまた違う感じですが「美容院」は、ほむほむのエッセイっぽくて思わず声を出して笑ってしまいました(´艸`*)川上未映子さんのあとがきがとても良かったです*2016/02/24
かりさ
93
表紙のおふたりのほんわかな雰囲気に誘われてページを開いたら、穂村さんが面白くて笑うことしばしば。穏やかな穂村さんと、真っ直ぐで確固たる思考の未映子さんのお話は相反するようで、でもとても相性良く心地よく流れる時間を共有させてもらった感じ。たくさんのお題の中で新鮮な思いだったり、共感したり、んん?と思ってみたり。「銀色夏生」「万能細胞」「結婚」「スノードーム」「夜」など印象的。「未来」とそれに続く流れの中の穂村さんが可笑しくて和みました。もっといろんな事を意識して生きようと、未映子さんを見て強く思いましたわ。2016/02/14
美登利
91
最近、大好きではまってるお二人。その対談本といったら読まずにはいられないよね。それぞれ言葉をテーマとして出し合い1つずつお互いに考えを述べてるのだけど、お二人を知る読者であれば、エッセイから感じられる雰囲気はそのまま対談に表れていて、穂村さん若干圧され気味です(笑) 普段でも家族同士のお付き合いもあり、年の差も結構ある2人ですが、噛み合ってるのか無いのか?面白い。穂村さんのゆったりと優しい声が伝わってくるようでした。イケイケに見られがちな未映子さんと木訥として不器用に見える穂村さん、秘めてる熱量は一緒。2016/06/14
Ikutan
81
穂村さんのまえがきにあるように川上さんの真っ直ぐで深い思考に圧倒された感じ。お二人が挙げたこだわりの言葉各26個と編集部が挙げた26個の言葉をテーマにした対談。難しい言葉や表現が多く、何度かググりながら読み進めました。とにかく表現者として、言葉に対して常に真摯に対峙しているところが凄いですね。なるほどと思ったのは『おめかしとおしゃれ』や『願望と憧れ』の違い。穂村さんの『場数が増えると成功の重みも失敗の痛みも軽くなる』という言葉も印象的です。次々テーマが変わるので、もう少し深く掘り下げて読みたかったかも。2016/02/08
夜長月🌙新潮部
76
78個のお題があってふたりでおしゃべりしています。お二人は有名な作家と歌人(かつエッセイスト)ですが有名な作家だからといっておしゃべりが優れているとは一般的にはいえないでしょう。読んでみて言葉の使い方はもちろんですが発想が鋭い。「ルサンチマン」について、この世に女神が降臨した話が一番好きかも。2024/02/28