出版社内容情報
女性器アートの著者が逮捕された! みんな生まれてきた場所がなぜタブーなの? 笑いと怒りと感動のエッセイ。帯文=岩井志麻子他
内容説明
「ワイセツ」裁判を闘うアーティストが事件と半生を描く抱腹絶倒エッセイ!女は誰もが持っている部分を作品にしてなぜ逮捕?留置場で世の中のおかしさを深く考えた。イラスト多数。
目次
第1部 事件のチン相(真相)(“犯罪者”になったわたし;留置場ってどんなところ?;ふたたびシャバへ)
第2部 わたしのマン生(半生)(なぜ今「まんこ」なのか;まんこは誰のものですか?)
著者等紹介
ろくでなし子[ロクデナシコ]
漫画家。まんこ(女性器)をモチーフに作品を作るアーティスト。1998年講談社『Kiss』の新人賞で漫画家デビュー。2014年10月東京デザイナーズウィークのTDWアートフェアにて前期準グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
86
突然入ってきて作品を引っ張り出し、これは五十嵐さんのアソコですか?と聞く警察は野蛮だと思うけれど、では自分が警察官だったらどうするかと考えるとわからなくなる。また、法廷で「その言葉を使い続けるなら発言を制限します」「言い方を工夫しないと退廷を命じます」とくり返す裁判官も野蛮だと思うけれど、今ここにその3文字の言葉を書けない私がいる。ろくでなし子の主張は真っ当なのに、なぜ逮捕され理不尽な目に遭わなければならないのか。彼女の本を買って応援する気持で読みながら、自分は遠巻きにする側にいるというのが何とも侘しい。2019/03/15
おいしゃん
19
芸術作品なのかワイセツ物なのかという2度の裁判、逮捕で一躍有名になった作者の自伝。10年ほど前に書かれたものだが、果たして今どうしているのか…。ここまでの作品への信念は、素直にすごい。2022/02/17
りんご
18
さらーっと。この本にかこつけてこれが言いたいだけです。 ヤッターマン、コーヒー、ライター 続けて言ってみて?中学生の時言ったよねー。女性の性器はなぜか口に出すのはNGですね。2020/12/30
nbhd
14
ページを埋め尽くさんばかりの3文字の女性器名称、これがなかなか良い本だった。ろくでなし子さんが「報道以前」と「報道以降」を書いた本。☆唸った⇒女性器名称連発の逮捕・取り調べ・裁判ルポは、赤瀬川原平の「芸術裁判」を思わせる。権力を逆手にとった表現の戦い(警察や裁判所は、その3文字を口にしたり、文書に記録しないといけない)。☆笑った⇒女性専用留置場で子どものころに読んだアウシュヴィッツ収容所の本をふと思い出すくだり。☆和んだ⇒園子温監督が面会に訪れた時の差し入れがマルキド・サドと大杉栄の本だったっていう…。2016/11/04
カープ坊や
12
「ワイセツって何ですか?」 の二番煎じの感もしなくはないが 前作はAmazonでの取り寄せでしたが 今作は図書館本! やるな○○図書館。 彼女を2回目の逮捕は 一回目の逮捕拘留の様子を面白おかしく漫画にしたことへの意趣返しなんだろうな。大人気ないぞ!警視庁!2015/07/31