内容説明
高度成長直前の1959(昭和34)年まで戦後を生き、時代には背を向けながらも自身の生活を徹底して記録し続けた文豪永井荷風。その孤高の姿を愛情溢れる筆致で描いた傑作評伝。
目次
序 八月十四日のすき焼
第1章 生きる甲斐なきときに―昭和二十年
第2章 断然気に入った街・市川―昭和二十一年
第3章 何事にも馬耳東風なり―昭和二十二年
第4章 まずは浅草の雑踏の中へ―昭和二十三年
第5章 ロック座のストリッパーたちと―昭和二十四~二十六年
第6章 もはや“女”に未練はなし―昭和二十七~三十年
第7章 「ぽっくりと死にますぜ」―昭和三十一~三十四年
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。53年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て現在、作家。『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞受賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kiji
2
★3。「断腸亭日乗」は私のバイブルの一つですが、戦後部分は流し読みしただけでほとんど記憶に残っておりません。戦後の荷風さんは評価が低いようだけれどそんなことはないですよという史的探訪でした。第三者視点の記録から人間らしい荷風さんが浮かび上がってくるところがよかったです2014/08/30
メルセ・ひすい
0
13-15 赤05 06 ゙時代に背を向けつつ戦後を生きた・・ 文豪・・永井荷風 孤高がよく似合う・・・ 永遠の「ホームレス」ですよ・・やっぱり・・予想していたとおり 昭和34年4月 81歳で壮絶な 孤独? その後のタケシのなんかの 浅草「ストリップ」 ヌード劇場が コヨナク好きだった 石川淳は吐いたらしいけど・・・ ★「国 破れてハダカあり」 ん・・ 分かるネぇ どう? 分かりますか? ・・・諸君 2007/01/11
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