内容説明
繁茂する植物たち。ただひたすらに世話する日々…イラストいっぱいの室内園芸エッセイ。
目次
室内園芸篇
動物篇
モンスーン篇
戸外UV篇
園芸三昧篇
著者等紹介
伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年生まれ。詩人・作家・エッセイスト。『ラニーニャ』(新潮社)で野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
53
【「死ぬ」は「死なない」で、「死なない」は「生きる」】子育てが一段落して、のめり込んだ室内園芸。鉢植えは200鉢を超えた――。生命の愛おしさが溢れる、シロミさん自筆イラストいっぱいの2005年刊エッセイ。<人間が感傷的なもので、ひとも植物も、捨てたり切ったりが苦手です。息も絶え絶えの株もあきらめきれず、切り戻したときに出る枝や茎も捨てられず、かわいそうと思い、もったいないと思い、わたしが手を貸して、命を生かし、死にほろびてゆくのを食い止められれば、と思っておりました。しかし、いつしか、思い知った>と……⇒2024/05/05
アズサ
8
熊本の人だったのか! 一気に勝手に親近感。植物も好みがあるし、それを作家が語るのだから、面白いよね。2017/07/15
にゃも
8
伊藤比呂美さん、初めて読みましたがとても面白い文章を書く方でした。とても大好物なので他の本も読もうと思ったのでした。2017/03/04
雛
8
園芸依存症、わかるなぁ。家族→動物→植物って移っていくのよね・・・・2014/08/10
mick
4
前半、植物名がやたら詳しく出て来るなあと思っていたら、最後の方に、「あたしんち植物図鑑」を作り上げたとあった。植物を育てていると確かに、いろいろ調べたくなる。支配したい思いが根源にある、か。猫の場合は、支配する、というか保護するつもりでいて、いつの間にか支配されている。2015/07/23